新たな挑戦を描いた『研究者、経営者になる。』
2025年6月20日、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンから新たなビジネスドキュメントが発売されます。そのタイトルは『研究者、経営者になる。 がん新薬にかけるベンチャーの挑戦』。著者である谷垣吉彦氏の実体験を基に、研究者から経営者への道のりが詳細に描かれています。
本書は、既存の製薬企業でのキャリアから独立し、自らの創薬ベンチャーを立ち上げるまでの葛藤と決断が語られています。特に、近年の製薬業界における構造的変化を捉え、企業が直面する新たな挑戦への意欲を促す内容となっています。
研究者の選択肢としての起業
近年、製薬業界はグローバル規模での厳しい競争と構造的な変化に直面しています。著者は、「多様な選択肢を持つことが大切だ」と語り、同業他社への転職や異業種への転身という選択肢の中に、起業を含めるべきだと強調しています。これは、将来的に製薬会社でキャリアを築こうとする人々や、バイオベンチャーでの挑戦を考える人々にとっても、参考になる視点です。
著者の実体験
谷垣氏は、まず研究者としての基礎を築き、数々の経験を重ねてきました。しかし、製薬業界の改革や自身の人生の転機を背景に、起業を決意します。彼の経験は、昂揚と失望、成功と失敗を全て含むもので、このストーリーはただのビジネス書にとどまらず、実際の人間ドラマとしての側面も持っています。
起業の苦労と再起
本書では、資金調達や人材の獲得という起業家にとって重要な課題も描かれています。特に資金調達は、どのように行うべきか、どのような戦略が効果的であったのかを具体的に述べています。また、上場を目指す中で直面した挫折やその後の再起に関するエピソードも、多くの読者に勇気を与えることでしょう。
日本のバイオベンチャーに未来を
この本を通じて、著者は日本のバイオベンチャーの将来像についても考察しています。どのような理想が描かれ、どのようにして実現可能性を高めるか、具体的なビジョンが提示されています。
書籍概要
本書は232ページの単行本で、内容は「研究者としてのキャリア」や「起業という選択」など多岐にわたります。目次に見られる章には、谷垣氏の人生における重要な転機が反映されており、読み進めるほどにその深みを感じられる設計になっています。
著者について
谷垣吉彦氏は、1965年大阪府生まれ。これまでにビジネス書を100冊以上執筆し、医療分野に深く通じた知識を有しています。現在は、ごま書房新社で副編集長も務めています。
『研究者、経営者になる。 がん新薬にかけるベンチャーの挑戦』は、研究者が経営者に転身する際の現実的かつ情熱的なアプローチを知る絶好の一冊です。興味ある方には、ぜひ手に取っていただきたい作品です。