抱える悩みと向き合う
近年、小学校高学年から高校生に多く見られる「起立性調節障害(OD)」。これは、立ち上がる際や朝起きることが困難になる症状で、約10人に1人がこの障害を抱えていると言われています。突然、自分の子どもが朝起きられずに困惑している親たちにとって、何が起きているのか理解することは非常に重要です。そこで、合同出版株式会社が2025年5月30日に発表する電子書籍『コミックルポ起立性調節障害娘が起きない。学校に行けない。』が注目されています。
不登校の暗い影を払いのける
本書は、起立性調節障害の娘を持つ親の目線で描かれています。体調が優れないことから、最初は不登校と受け取られることもありますが、実際はODによって生活が大きく制約されています。ヒナままさんが著者として、娘さんとの協力を通じて経験したリアルな日常が漫画で描かれることで、同じ悩みを抱える家庭や支援者に向けた具体的な助言が得られます。
本書では、起立性調節障害の症状にどのように向き合っていくか、また治療の過程でどのような家庭内の葛藤が生じるのかを赤裸々に描写しています。特に、親と子ども、そして学校との連携の大切さが強調されており、一緒にこの病と戦っていく姿勢が重要です。
各章の内容を詳しく
本書の目次は以下の通りです。
1.
起立性がやってきた
2.
起立性とどう向き合う?
3.
終わりなき症状とのバトル
4.
好転への道のり
5.
トンネルを抜けた向こう側
この章立てを通じて、状態の悪化と改善、治療方法や学校との連携の仕方に焦点を当てています。最初の章では、ODに気付く瞬間や特徴的な症状が描かれ、親がどのように不安や疑問を感じるのかを表現しています。続く章では、家族の絆や感情的な葛藤が浮き彫りになり、最後には改善に向けての希望が描かれています。
著者の背景
ヒナままさんは、ODを経験したお子さんを持つママとして、周りの理解が難しいこの病と向き合っています。自身の娘さんは、ODのために歩行が難しくなる驚異的な状況から、現在は高校生として元気に過ごしています。彼女は、この経験を通じて、少しでも多くの人にODのことを知ってもらいたいと願っています。
また監修を務める吉野浩氏は、杏林大学小児科の臨床教授として、子どもたちの健康に寄与しています。専門的な観点から、ODに関する正確な知識と情報が提供されています。
購入方法
『コミックルポ起立性調節障害娘が起きない。学校に行けない。』は、定価1,500円(税別)で、176ページ構成です。電子書籍での配信も行っており、Kindleや楽天Koboで好評発売中です。詳しい情報は、以下のリンクから確認できます。
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いつもと違った朝を迎えたとき、我が子が抱える障害を理解し、向き合っていくための一助として、本書をぜひ手に取ってみてください。