熊本史雄教授が受賞
2025-11-28 13:17:11

熊本史雄教授の新著『外務官僚たちの大東亜共栄圏』が司馬遼太郎賞受賞の快挙

熊本史雄教授の新著が司馬遼太郎賞受賞



このたび、駒澤大学の熊本史雄教授の新著『外務官僚たちの大東亜共栄圏』が、権威ある司馬遼太郎賞を受賞しました。この書は、日本の外交に関する深刻な考察を行い、特に戦後80年を迎える節目の年に、外務省の役割と責任について新たな視点を提供する作品です。

書籍の内容と重要性


『外務官僚たちの大東亜共栄圏』は、日露戦争以降の日本外交がいかにして失敗に至ったのかを、膨大な外交史料を通じて明らかにする内容となっています。著者は国家の膨張主義に巻き込まれた外務官僚たちの行動を冷静に分析し、その中にどのような意義や思想があったのかを掘り下げています。

本書はこれまでの数多くのメディアでも紹介されており、第20回樫山純三賞も受賞している評価の高い一冊です。外務省の内情やその歴史的経緯に興味がある人にとって、この作品は新しい視点を与えるものとなるでしょう。

贈賞の理由


司馬遼太郎賞の贈賞理由としては、著者が他の歴史書と同様に単に外務官僚の無謀な行動だけを指摘するのではなく、当時の思想や外務省内部の多様な意見を丁寧に取り入れて論じている点が挙げられます。これにより、外務省の官僚組織そのものを理解するための多くのヒントが得られます。

著者の思い


熊本教授は、自身の研究が優秀な外務官僚たちの苦悩や葛藤に寄り添いたいという思いから始まったと述べています。彼らは最善の選択をしようとしたにもかかわらず、戦争へと突き進んでしまったという歴史的事実を描くことで、現代に生きる我々にいかに外交感覚を持つべきかを問いかけています。

書籍情報


この作品は、新潮選書として2025年5月21日に発売される予定です。四六判変型ソフトカバーで価格は1,980円(税込)です。ISBNは978-4-10-603926-3で、詳細はこちらのURLでご覧いただけます。

過去の受賞作


司馬遼太郎賞は、文芸や学芸、ジャーナリズムの中から特に創造性に富んだ作品に贈られるものであり、熊本教授の作品はその中でも高く評価されています。これまでの受賞作にはさまざまな著名な作家の作品が並んでおり、熊本氏の受賞は非常に意義深いものです。

結論


熊本史雄教授の『外務官僚たちの大東亜共栄圏』は、歴史的考察と日本外交におけるエリートたちの果たした役割を鋭く描いており、読む者に深い知見を与える作品です。今回の受賞を通じて、多くの人々が日本の外交史に興味を持つきっかけになることを期待しています。


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