芸術と文学の交差点、オールジャンル雑誌『スピン』第13号が登場
2025年9月26日、株式会社河出書房新社からオールジャンル雑誌『スピン』の第13号が発刊される。新宿区神楽坂が発信するこの雑誌は、さまざまなジャンルの作家やアーティストの作品を広く紹介し、毎号独自の魅力を生み出している。今回は、注目の表紙デザインが発表された。
表紙と目次の魅力
表紙はポール・コックスによる美しい絵が描かれ、作家の山尾悠子の言葉が印象的なコラボレーションを実現している。幻想的な黄色の銀杏の葉とともに、世界に問いかけるような深い意図を感じさせる。この号の魅力は、表紙と目次に使用される紙にもこだわりが見られる。特に、表紙に使用されている「きらびき 白 A‐180」は、独特の輝きを放ちつつ、現在庫限りの貴重なもの。目次は、滑らかな触感を持つ「MLファイバー 茶」が選ばれており、これもまたその時代の特別感を与えてくれる。
多彩な作家陣が織りなす物語
今号には、一穂ミチ、恩田陸、澤田瞳子、堂場瞬一、藤沢周といった豪華な作家陣が名を連ねており、特に短篇小説が注目される。巻頭を飾るのは、声優の斉藤壮馬による「爪を磨く」。この作品は、日常の中に潜むささやかな変化を描いた心に響く物語だ。また、桜木紫乃による短期集中連載「だって」も始まるなど、様々なスタイルの作品が楽しめる。
特別企画とエッセイコーナー
さらに、創業140周年を記念した特別企画として「140人・140冊・この1文」がスタートする。各選者が推薦した「河出の1冊」の中からお気に入りの一文を披露し、それに関連する思いが綴られる。総勢16名の選者が登場し、その多様性に驚くこと間違いなしだ。
エッセイコーナーも充実しており、文筆家のかげはら史帆、杉井光、宮本彩子らが自身の体験や考えをもとに貴重なエッセイを寄せている。また、連載エッセイや書評も見逃せない。特に青柳菜摘による「本の話」では、制作秘話に迫り、新たな視点を提供している。
参加方法と特典
『スピン』第13号は、一般書店やオンラインで手に入る。定期購読を申し込んだ読者には特製栞がプレゼントされ、さらに豪華な特典が用意されているため、ぜひこの機会をお見逃しなく。
9月に入ると読書の秋が始まる。『スピン』と共に、ゆっくりとした読書の時間を過ごしてみてはいかがだろうか。新しい発見と感動が待っていることだろう。