手話と映像の魅力を発信する「第21回さがの映像祭」
2026年2月、京都でろう者・難聴者による映像作品に焦点を当てた「第21回さがの映像祭」が開催されます。この映画祭は、ろう者と難聴者のクリエイターが制作した作品の上映を通じ、彼らの表現や文化の重要性を広めることを目的としています。映画祭は、ヒューリックホール京都で2026年2月10日と11日の2日間に渡って行われ、魅力的なプログラムが用意されています。
映像祭の意義と目的
近年、手話施策推進法の成立により、手話やろう文化に対してより広範な理解が進んでいます。この流れの中で、ろう者自身の表現を重視する必要性が高まっています。「さがの映像祭」は、このような社会的背景を受けて、ろう者・難聴者が主体となった作品を発表する重要な機会となっています。
この映画祭には、全国から寄せられた多様な映像作品が集まり、観客の投票により優れた作品が選ばれます。また、ドキュメンタリーやドラマなど様々なジャンルの作品が展示され、多様な価値観に触れることができる場にもなっています。参加者は、作品を通じて新たな視点や文化を体験でき、共に理解を深める機会を得ることができます。
特別上映『私たちの話し方』の魅力
特に注目すべきは、2月11日(水・祝)に行われる特別上映です。この上映では、香港で制作された映画『私たちの話し方』が上映されます。この映画は、異なる背景を持つ3人の若いろう者がそれぞれの価値観や生き方を通じて、「話すこと」とは何か、そして「伝えること」の意義を問い直す作品です。
映画は国際的にも高い評価を得ており、バリアフリー日本語字幕付きでの発表が行われるため、聴者と非聴者が共に楽しむことができる環境が整えられています。上映後には、アラン役を演じたマルコ・ン氏が来日し、アフタートークを実施。制作の裏話やキャラクターへの思いなど、貴重な体験を直接聞くことができます。
親しみやすい情報保障の仕組み
この映像祭のもう一つの大きな特徴は、手話や字幕、文字による情報保障がしっかりと用意されている点です。これにより、きこえる人もきこえない人も同じ場で映像作品を共に楽しむことが可能です。多様な文化や価値観に触れるチャンスが、この映像祭では広がっています。
深川勝三監督の特別企画
さらに期間中、特別企画として日本初のろう映画監督である深川勝三監督が生前使用していたカメラやフィルムの展示も行われます。これは、ろう映画史と手話文化の重要な資産を未来へ引き継ぐための取り組みであり、歴史に興味のある方にも見逃せない内容です。
開催概要
「第21回さがの映像祭」は、2026年2月10日と11日の二日間、京都のヒューリックホールで開催されます。入場は2月10日の応募作品上映会は無料ですが、特別上映は前売券が1,200円、当日券が1,500円となっています。多くの方々が手話や映像を通じて交流し、新しい視点を得る特別な機会に参加されることを願っています。詳細情報やチケット購入は公式WEBサイトをご覧ください。