小川糸の新作フォトエッセイ、いよいよ登場!
人気作家・小川糸さんが手掛けたフォトエッセイ集『いとしきもの森、山小屋、暮らしの道具』が、ついに2023年5月7日に文春文庫から発売されます。この本は、小川さんが都会の喧騒を離れ、長野の美しい自然の中で豊かに暮らす様子を、写真とエッセイを通して描いた一冊となっています。
小川糸の移住生活
3年前、小川さんは都会から離れ、長野の森へと移住しました。美しい自然に囲まれた山小屋での生活は、彼女の人生に大きな変化をもたらしました。自然の厳しさと美しさの両方を体感し、日常の食事はシンプルに、使う道具は厳選されたものに変わりました。
本書では、料理をする風景や、庭を掘り返しながらの心温まる日々、愛犬のゆりねとのふれあいが色とりどりの写真と共に綴られています。小川さんがどのようにして新しい生活様式を手に入れたのか、その過程を追いかけることができます。
リラックスできる一冊
このフォトエッセイは、せわしない毎日を送る人々にとって、立ち止まって自分自身を振り返るための一冊です。小川さんは、自身の過去の経験を通じて、穏やかでありながらも豊かな人生を送る方法を見つけたと言います。特に、コロナ禍の影響で自身が「瀕死の状態」にあった時期に、どう生きるべきかを探し続け、最終的に心の拠り所を見つけた心の変遷が、本書に埋め込まれています。
小川さんは、この本が読者にとっての「いとしきもの」を見つける助けになればと願っています。それは、暮らしを豊かにする道具やアイデア、そして心が温まるエピソードで構成されています。
フォトエッセイの内容
『いとしきもの森、山小屋、暮らしの道具』の目次には、様々な魅力的なテーマが並んでいます。例えば、「森と湖とカフェ」や「薪ストーブと暮らす」など、自然と共存する暮らしの知恵が詰まっています。さらに、「このカレー粉でなきゃ!」など、料理にまつわるユニークなエピソードもあり、読者に新たな発見をもたらしてくれるでしょう。
小川糸のプロフィール
小川 糸(おがわ・いと)は、1973年に生まれ、2008年に『食堂かたつむり』で作家デビュー。以来、数々の作品が世界中で翻訳・出版されています。映画化された『食堂かたつむり』はもちろん、『つるかめ助産院』や『ライオンのおやつ』など、スクリプト化された作品も多く、彼女の多彩な才能を象徴しています。特に『ライオンのおやつ』は、本屋大賞で第2位を受賞するなど、読者に愛され続けています。
この新作フォトエッセイは、彼女の豊かな感性や独自のライフスタイルが詰まっており、ぜひ手に取ってほしい一冊です。心に響く言葉と美しい写真を通じて、小川糸さんの世界を垣間見る貴重な機会をお見逃しなく。