新しいリタイアの形を築く『RETIRE SHIFT』
2035年、日本は384万人の人材不足という深刻な時代を迎えようとしています。この変化により、リタイアや仕事のあり方が大きく変わることが予想されています。そんな中、株式会社東洋経済新報社から7月8日に発売された山崎俊輔氏の著書『RETIRE SHIFT(リタイア・シフト)』が注目を集めています。
リタイアの変化
これまで日本では、60歳の定年後に再雇用で働き続けるというのが一般的な図式でした。しかし、その考え方は変わりつつあります。企業が求めるのは、高度な知識や意欲を持つシニア層。実際、65歳以上を対象とした定年延長の動きが加速しており、3社に1社が65歳定年へとシフトしています。さらに5年後には、その数は半数に達すると予想されています。
このような環境では、会社員自身が「自分の引退年齢を自分で決めることができる」状況へと進化しています。公的年金が65歳から受け取れるため、無理に長く働かされる必要がないのです。
本書の主なポイント
WPP理論で不安を解消
本書では、老後資金の専門家である山崎氏が「WPP理論」を紹介。これにより、長期的に安心して老後を迎えるための働き方や年金の受給方法を提案しています。具体的には、働く期間を伸ばす(Work Longer)ことで年金の受給額を増やし(Public Pensions)、私的年金を上手に活用する方法を示しています。
リトルFIREとサイドFIRE
具体例として、5~10年早くリタイアを目指す「リトルFIRE」や、好きな仕事を自分のペースで続ける「サイドFIRE」が浸透しています。これにより、経済的自立を図りながら着実な資産形成が期待されています。
シニアを企業の戦力に
日本企業の経営者や人事担当者には特に注目してほしい点があります。2035年には労働力不足が384万人に達する見込みで、企業は60代後半から70代のシニア層をどう活用するかがカギです。熟練の技能を持ち、企業に高い帰属意識を持つシニアを魅力的に扱うことが、企業の存続に直結するのです。
山崎俊輔のプロフィール
山崎俊輔氏は、リタイアメント・アドバイザーとして名を馳せ、企業年金制度や老後資産形成に関する専門家です。彼の著書やコラムは好評を得ており、多くの人々にとって頼りにされる存在です。
結論
『RETIRE SHIFT』は、変わりゆく労働環境の中でシニア層がどう行動すべきかを具体的に示した一冊です。これからの時代、自分の引退戦略をしっかり考えるために、ぜひ手に取ってみることをおすすめします。新しい働き方とリタイアの形を学ぶための必読書となるでしょう。