博報堂メディア環境研究所が探る新しい情報の取り入れ方
近年、情報が溢れる時代において、私たち生活者はどのように新たな情報を受け入れているのでしょうか。株式会社博報堂のメディア環境研究所が行った調査によれば、20代から60代の生活者14,452名を対象に「新しい情報との出会い方」を分析。結果として、生活者の情報の取り入れ方が7つのタイプに分類されることがわかりました。
生活者の「情報圏」
今の時代、生活者は自身にとって価値のある、心地良い情報だけで構築された「情報圏」の中で生きる傾向が強まっており、新しい情報をどうやって届けるかが重要な課題となっています。博報堂はこの背景を踏まえ、生活者の情報行動を深く分析しました。
7つの情報取り入れ方のタイプ
詳細な調査では、情報取り入れの態度が「文字優先」か「映像優先」か、また「外部刺激優先」か「自己納得優先」かの2つの軸で分析されました。その結果、次の7つのタイプが特定されました。
タイプ1: 先進先取活発タイプ(9.6%)
流行やトレンドに敏感で、SNSを活用して情報を積極的に発信します。推しの影響で購買を行い、周囲の流行を先取りする傾向があります。
タイプ2: 空気読み同調タイプ(21.3%)
周囲との同調を重視し、世間の話題に取り残されないように気を配ります。テキスト中心で、要点を迅速に把握します。
タイプ3: メジャー確信反応タイプ(18.1%)
マスメディアの情報を重視し、映像での情報摂取を好む層です。周囲の注目に強く影響され、広告やキャンペーンに乗りやすいのが特徴です。
タイプ4: テレビ安心追従タイプ(15.3%)
映像による短い要点を好み、自主的に情報を取りに行くことは少ない傾向があります。直感的な判断を重視します。
タイプ5: 精読論理考証タイプ(12.8%)
データや根拠を重視し、能動的に情報を探求します。多様な情報ソースから徹底的に確認するスタイルが特徴です。
タイプ6: 独自没入納得タイプ(17.1%)
マスメディアへの不信感が強く、自分だけの特別な情報を求めます。ネット動画やウェブ記事を重視する傾向があります。
タイプ7: 省エネ共感タイプ(5.7%)
情報接触が非常に少なく、流行から距離を置く姿勢です。新しいものよりも既存のものを好む傾向が見られます。
結果の意義
この調査結果は、情報を提供する側が生活者の多様なニーズを理解し、新しい情報を効果的に届けるための参考にもなります。生活者がどのように情報を受け入れ、行動するかを知ることは、今後のマーケティングやコミュニケーション戦略において重要な要素です。
調査概要
この調査は、全国を対象にインターネットを通して行われ、20~69歳の男女14,452名が参加しました。調査期間は2026年の5月29日から6月2日で、調査機関はエム・アール・エス広告調査株式会社が担当しました。
情報が交錯するこの時代において、生活者のニーズに応えられるような情報提供のあり方が求められています。博報堂の調査は、私たちが情報をどう受け入れるのかを改めて考えるきっかけとなるでしょう。