『映画という《物体X》』重版
2025-05-01 11:37:07

映画アーカイブに新たな視点をもたらす『映画という《物体X》』が重版決定

この度、株式会社リットーミュージック傘下の立東舎から、岡田秀則著の『映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画』が重版されることが発表されました。初版は2016年の刊行以来、多くの映画ファンや業界関係者から高い評価を得ており、2016年度のキネ旬映画本大賞でも第1位を獲得しています。この本のユニークな視点は、映画を単なるエンターテインメントではなく、文化財として再評価しようとする試みです。

岡田さんは、映画が持つ多様な側面にスポットライトを当て、古くからの映画の保存の必要性や、映画がどのように社会と結びついているのかを問いかけます。「すべての映画は平等である」という言葉が示すように、本書では映画の価値を平等に捉える姿勢が強調されています。映画の保存がいかに重要であるか、その根拠づけを行うことで、より多くの人たちに映画の持つ魅力を再認識させる内容になっているのです。

さらに巻末には岡田さんの師である蓮實重彦氏との対談も収録され、映画についての深い知見を広げる機会となっています。この対談は単なる映画の感想にとどまらず、映画が人々に及ぼす影響や保存の方法論について掘り下げられた内容です。映画に対する真摯な姿勢と情熱あふれる論考が織り交ぜられ、読者に新たな視座を提供します。なお、対談の続きは立東舎のWEBサイトでも公開されており、興味を持たれた方にはぜひ訪れていただきたいところです。

本書の重版は、映画保存に対する関心が高まる現代において、必然的なものでしょう。映画アーカイブが注目される中、岡田さんの著書はその先駆けとなる作品です。映画やその歴史に興味を持つ読者にとって、今こそ手に取るべき一冊が再登場することになります。また、価格も手頃で、2,750円(税抜2,500円)で販売されるため、気軽に映画論を楽しむことができるでしょう。

リットーミュージックの広報担当者によると、映画という存在が再評価され、保存の重要性がさらに意識される中での重版決定だと語っています。これを機に、映画に対する新しい理解が広まることを期待しています。『映画という《物体X》』は、まさに映画ファンのみならず、広く文芸に興味を持つすべての人にお勧めの一冊となるでしょう。ぜひこの機会に手に取って、映画についての新たな視点を得てください。


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