水野太貴が語る言葉の神秘、『会話の0.2秒を言語学する』がついに発売

水野太貴が贈る新刊『会話の0.2秒を言語学する』の試し読み公開

8月27日に発売される水野太貴さんの新著『会話の0.2秒を言語学する』（新潮社刊）。この書籍は、YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」でもおなじみの水野さんが、日常生活における言葉の使い方やコミュニケーションの奥深さを探求した一冊です。特別に、まえがきと第一章の冒頭部分が試し読みとして公開されました。

この本では、会話における「ターンテイキング」の瞬間、すなわち話者が交替するまでの平均時間が0.2秒であることを踏まえ、その間に起こる心理的なプロセスや駆け引きについて詳しく解説されています。水野さんは、言葉のやりとりが1秒に満たない短い時間で、どれほどの複雑さを持つのかを明らかにし、私たちが実際にどのようにコミュニケーションを行なっているのかを視覚化してくれます。

試し読み特別公開！

新刊を楽しみにしている方に朗報です！特別に、まえがきと第一章の冒頭部分を公開しています。「会話の0.2秒」が持つ深い意味について考えさせられる内容ですので、ぜひリンクをご参考にしてみてください。

コミュニケーションの微細な世界

水野さんは、会話の中で行われるさまざまな高度な駆け引きを、科学的な視点から説明しています。例えば、彼の説明によると、英語や日本語を含む複数の言語で、質問に対する応答にかかる時間を比較した結果、ほとんどの言語が500ミリ秒以下であることが示されています。私たちの日常生活においても、会話は無意識のうちに高度な競争を繰り広げていることがわかります。

情報が詰まった内容

また、水野さんの本は言語学の歴史的背景を振り返るだけでなく、食べログのレビューやお笑い、日銀の会見、人気漫画の様々な事例を取り上げています。これにより、読者にとって身近な言語の使い方や駆け引きの重要性を身をもって理解できるようになっています。

水野さん自身、2年間のリサーチを通じて、自らの言語に対する考え方を大きく変えた経験を持っており、その変化を等身大の言葉で書き表したとコメントしています。