しおたにまみこが贈る新たな絵本『くも』の魅力
気鋭の絵本作家であるしおたにまみこが、2025年8月5日に新作絵本『くも』を刊行します。この作品は、少女と雲との心の交流を描いた優れた作品であり、新たな技法に挑戦した意欲作として話題となっています。
雲との出会い
物語は「くもと目が合ったことはありますか?」という印象的な一文から始まります。この言葉が示すように、主人公の女の子は空に浮かぶ雲を見上げ、彼女自身の内面を探るかのように想いを巡らせます。「くもは何を考えているのだろう?」といった疑問を抱きながら、彼女は雲との関係を築こうとします。
この物語の核心は、女の子と雲がどのように心を通わせていくかです。雲とともに過ごすことで、彼女は日常生活の中で心を豊かにしながら、自身の感情を発見していくのです。読者は、彼女の思索に共感しつつ、自然とのつながりを再認識させられます。
新しい技法への挑戦
しおたにまみこは、これまでも木炭鉛筆や水彩を使用した絵本作品で知られており、特に『たまごのはなし』や『さかなくん』などで多くのファンを魅了してきました。しかし、新作『くも』では初めて油彩技法に挑戦しています。この新しい手法により、雲の表情や不思議さを際立たせることに成功しました。その結果、見る者の感情を巧みに映し出す美しいビジュアルが実現しています。
売り上げ記念パネル展の開催
さらに、この発売を記念して、全国の主要書店50店舗以上でパネル展が開催されることが決定しています。絵本の原画やコンセプトを垣間見ることができる貴重な機会です。ぜひ、書店に足を運び、この素晴らしい絵本の世界に触れてみてください。
しおたにまみこについて
しおたにまみこは1987年に千葉県に生まれ、埼玉県で育ちました。女子美術大学工芸学科を卒業後、背景美術制作会社に勤務し、絵本制作に情熱を注ぎ始めました。2014年には「やねうらおばけ」で優秀賞を受賞し、2018年にはデビュー作『そらからきたこいし』が新人賞で高評価を得ました。近年の作品も賞を受けるなど、確かな実力を誇る絵本作家です。
新作『くも』は、自然の美しさや心の交流を描いた素晴らしい作品です。ぜひ、手に取ってその魅力に触れていただきたいです。詳細は、公式サイトにてご確認ください。
書籍詳細