日本の短編映画がスイス・チューリッヒ映画祭で魅了する
今年の3月、スイス・チューリッヒで行われる第49回Jugend Film Tage(ユージェント・フィルムタージ)において、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)の特集が実施されることが決定しました。この映画祭は世界的にも歴史深く、毎年多くの若手映画監督が参加し、各国の作品が展示される場として知られています。特に30歳以下の監督による短編作品が公募され、さまざまな才能が集まる機会となっています。
フォーカスプログラム
フォーカスプログラムでは、毎年選ばれた国の映画祭がキュレーションを行い、その国の作品を特集します。2025年には日本がフォーカスされ、SSFF & ASIAとぴあフィルムフェスティバルから選ばれた作品が上映される計画が進行中です。
今回はSSFF & ASIAによる特集プログラム「Heartbeat of Japan(日本の鼓動)」として、2024年にオーディエンスアワードを受賞した『カフネの祈り』や、2023年U-25部門で優秀賞を受賞した『DOCOOK』、さらには学生アカデミー賞銀賞受賞で話題の『折紙』など、計7作品が上映されます。
上映作品のラインナップ
東京に住む19歳の大学生が、祖父の訃報を受け取る物語。家族の絆や生活の中での葛藤が描かれています。
子供の視点から、留守番をしながら思わぬ冒険を描くアニメーションです。
可愛さを求めて奮闘する少女が運命の言葉に出会い、人生が変わるドラマ。
折紙を通して命の運命を考察する詩的なアニメーションです。
- - 『瞬間移動』 監督:ナム・アルム, 丹沢千文, 苗加奈那, クォン・オヨン
パンデミック中に友情を育む4人の女性のドキュメンタリー。
- - 『Warmth in a puddle』 監督:崎村 宙央
青年と不思議な魚の出会いを描いた幻想的なアニメーション。
日本人とシンガポール人の少年の交流を描く心温まる物語。
タレントキャンプへの参加
この映画祭の魅力は、多彩な作品だけではありません。期間中、世界中の映画作家と共に制作を学ぶ「タレントキャンプ」も開催されます。こちらには、SSFF & ASIAから推薦された川邉出雲監督が参加予定です。
映画祭の意義
Jugend Film Tage(ユージェント・フィルムタージ)は、1976年に始まり、若手クリエイターの登竜門として重要な役割を果たしています。今年も、世界中から3000以上の短編映画が集まる予定で、特に若手監督たちの多様な才能が際立つイベントとなるでしょう。映画祭は3月12日から16日まで開催されます。
若きクリエイターたちの情熱が詰まった短編映画の数々を、ぜひご覧ください。心に響く作品が皆さまを待っています。