ヘリングの彫刻展
2025-05-15 15:52:41

キース・ヘリングの彫刻を探る展覧会「人をつなぐアーチ」開催!

展覧会概要



2025年6月7日から2026年5月17日まで、山梨県北杜市に位置する中村キース・ヘリング美術館では、キース・ヘリングの没後35周年を記念する展覧会「Keith Haring: Arching Lines人をつなぐアーチ」が開催されます。この展覧会は、ヘリングがなぜ彫刻という表現手法に挑戦したのか、その過程を探る初めての試みとなります。特に、全長5メートルを超える新たに収蔵された彫刻《無題(アーチ状の黄色いフィギュア)》を中心に、全13点の彫刻作品が一堂に展示されます。

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ヘリングのアートスタイル



キース・ヘリングは1980年代アメリカ美術の象徴的な存在で、主に人物や動物を輪郭線だけで表現するスタイルが特徴的です。1979年にニューヨークに移住後、地下鉄の広告板にチョークで描いた「サブウェイ・ドローイング」で注目を集め、一躍人気を博しました。彼は常に「誰にでも届く視覚言語」の可能性を求め、彫刻によってその到達を試みました。彼は1988年、彫刻と絵画の違いについて次のように述べています。

>「絵画は素材の幻想です。しかし、彫刻は現実のものです。崩落すれば人をも殺す力があります。それこそが、彫刻の実在感です。」

この言葉からも理解できるように、ヘリングは彫刻を自身の存在を未来へ残す手段として捉えていました。

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彫刻作品の重要性



ヘリングの彫刻は、1985年から彼が追求してきた公共性と永続性の信念のもとに作られました。鋼鉄やアルミニウムを用いた彼の作品は、都市や自然環境に溶け込みながら、社会とアートを繋ぐ重要な存在となっています。展覧会では、室内および屋外における彫刻作品を設置し、訪れる人々が変わりゆく光の中でその生命力あふれる造形を体感できるような工夫が凝らされています。

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特別展示とイベント



本展では、さらに特別なイベントも用意されています。1983年に制作された蛍光塗料を用いたペインティングや版画作品は、期間限定でブラックライトの下での展示が行われ、毎週土曜日と日曜日、祝日の午後に、80年代のサイケデリックな雰囲気を再現します。この特別な体験は、ヘリングのアートの魅力を一層引き立たせることでしょう。

また、展覧会に絡むオリジナルブックレットも販売され、展示作品の詳細を知り、ヘリングの理念を理解するための貴重な資料となります。ブックレットには、彼の代表作を含む約80点の作品が掲載され、彼の美意識や表現哲学にも迫ります。

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限定的な見どころ



ヘリングの彫刻を通して、彼がどのようにアートを通じて他者と繋がりを持とうとしたのか、その思いを感じることができる本展にぜひ足を運んでみてください。また、同時に建築家・北川原温の初個展も開催され、アートと建築のコラボレーションを楽しむことができます。

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開催情報



  • - 展覧会名: Keith Haring: Arching Lines人をつなぐアーチ
  • - 会期: 2025年6月7日(土)〜2026年5月17日(日)
  • - 会場: 中村キース・ヘリング美術館
  • - 料金: 大人1,500円、学生800円、障がい者600円、15歳以下は無料

詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。 https://www.nakamura-haring.com/exhibition/14550

本展を通じて、キース・ヘリングの彫刻の持つ力を感じ、更に彼のアートに触れる素晴らしい機会となるでしょう。


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