無名の英雄たちを描くファンタジー『死体担ぎのネム』第1巻が遂に登場！

『死体担ぎのネム』第1巻が発売

Webマンガサイト「くらげバンチ」で連載中の話題作『死体担ぎのネム』のコミックス第1巻が、8月7日（木）に新潮社より刊行されます。この作品は、ファンタジーの枠を超えて、弔いというテーマを掘り下げた感動的な物語です。

ファンタジー作品では、通常は「ダンジョン攻略」や「魔王討伐」などが主なテーマとして扱われますが、『死体担ぎのネム』は、そうした勇者たちの背後にある無名の英雄たち、そして彼らが遭遇した苦悩に焦点を当てています。今回は、命を落とした人々の思いをしっかりと受け止め、その背中を押すような力強い物語を見ることができるでしょう。

物語のあらすじ

物語は、ダンジョン内で遭難してしまったガレンが、「死体担ぎ」のネムと出会うところから始まります。「死体担ぎ」とは、ダンジョンの奥深くや獣の巣、海の底などの危険な場所で亡くなった人々の遺体を回収する職業です。彼らの遺族や友人が「死体でもいいから帰ってきて欲しい」と願う声に応えるため、ネムは今日もまた危険を冒して人々の無念を背負い、遺体を抱えて帰るのです。

生と死の境界を行き来するネムの姿は、ただの回収屋ではなく、故人の想いを乗せた運び手としての役割を果たしています。彼の冒険は、単なる遺体回収にとどまらず、人間の深い感情や関係を描き出すものとなっていくのです。