立川瑛一朗水墨画展『嘯風弄月』のご紹介
2025年の12月2日から8日まで、そごう広島店8階の美術画廊にて立川瑛一朗氏の水墨画展が開催されます。本展では、約20点の新作を含む作品が展示されます。立川氏は1988年に神奈川県で生まれ、若い頃を北京と上海で過ごしました。2007年に水墨画家・土屋秋恆氏のもとで学び、2011年には慶應義塾大学の機械工学科を卒業しました。
彼の作品は、四字熟語『嘯風弄月』に由来し、自然の風景を楽しむ心を表現しています。風に吹かれて詩歌を口ずさむように、月を見上げるその瞬間をイメージし、水と墨を使って自然の美しさを描き出すことに力を注いでいます。また、古典技法の「付立法」を基盤に、「懸腕法」を取り入れた水墨画の新しい可能性を追求しています。
この水墨画展の目的は、水墨画文化の未来を展望することです。充実した内容の作品群は、古典を重んじながらも現代の文脈で新たな視点を加えています。立川氏は、画題や構図、技法の面で偏りなく作品を制作することで、水墨画を通じて様々な美を探求しています。
展示される作品の一つ、『桜に土星』は60×125cmの大きなサイズで、豊かで力強い色合いが特徴です。また、雪椿に描かれた四十雀をモチーフにした作品や、富士山をテーマにした作品など、多彩な自然の風景が水墨画特有のタッチで表現されています。これらの作品は、観覧者に自然の抱える静けさと美しさを改めて感じさせてくれることでしょう。
立川瑛一朗の水墨画は、古典と現代が織り交ぜられた独自の世界観を持っています。水墨画の魅力を広く発信し、文化の架け橋となるべく努力を重ねている彼の作品をぜひ実際にご覧いただきたいと思います。
【展示概要】
- - 会期: 2025年12月2日(火)~8日(月)
- - 時間: 午前10時~午後7時30分(最終日は午後4時閉場)
- - 会場: そごう広島店8階=美術画廊
立川瑛一朗氏の水墨画展『嘯風弄月』は、後世にも伝えたい日本の伝統的な美術文化を現代に生かし、より多くの方々に楽しんでいただけるよう心掛けています。ぜひ足を運んで、彼の芸術の世界に触れてみてください。