第3回 清門別会の開催について
2025年6月15日(日)、東京のGINZA SIX B3Fにある観世能楽堂にて「第3回 清門別会」が開催されます。この催しは、観世宗家が主催する唯一のイベントで、毎年の恒例行事として多くの能楽ファンに支持されています。今年の演目には観世宗家の嫡男、三郎太さんが主役を務める「屋島」と、二十六世観世宗家の観世清和さんが演じる「正尊」がラインアップされています。
上演内容と特色
「屋島」と「正尊」は、共に名作中の名作で、特に「義経」が登場することで知られています。観世三郎太さんは、「屋島」のシテ(主役)を務め、地頭(演出役)としては観世清和さんが参加します。
さらに「正尊」では、観世清和さんがシテを演じ、義経役を再び観世三郎太さんが担う、という贅沢なキャスティングが実現。これは、一つの催しで同じ役を異なる演目で演じる、非常に稀有な形の上演として注目を集めています。
この清門別会では、伝統的な能楽が持つ格式を持ちつつ、感情を豊かに表現する新たな試みにも挑んでいます。さらに、「正尊」では三読物の一つである「起請文」が披露されることからも、70年近くの技の集大成が見られる演目になっています。観世宗家の歴史深い技をやきもきしながら是非とも見守りたいものです。
時間と場所、チケット情報
清門別会は、2025年6月15日午後1時に開演します(開場は12時20分)。 特別席の料金は以下の通りです。
- - SS指定席:18,000円
- - S指定席:15,000円
- - A指定席:12,000円
- - B指定席:9,000円
- - C指定席:7,000円
チケットは、観世会の公式サイトや電話での予約が可能です。また、コンビニでの発券サービスも提供されていますので、ぜひお早めにご予約いただき、ご来場ください。
主催者紹介
観世宗家は「能」における重鎮で、約700年にわたる伝統を受け継いできた二十六世観世清和さんが代表を務めています。彼は国内外での公演にも積極的に取り組み、さまざまな受賞歴を持っています。次世代を担う三郎太さんもその父から厳しい指導を受けながら成長し、次世代の魅力を発揮しています。
今年の清門別会は、観世宗家のさらなる前進を期待させる内容となっており、多くの方に観ていただきたいと思います。この特別な日を、ぜひ記憶に刻みましょう。