ブレナンド監督受賞
2025-04-11 16:54:52

映画界の未来を担うマリアンナ・ブレナンド監督が受賞!

ケリングとカンヌ映画祭がマリアンナ・ブレナンドを称賛



2025年、カンヌ国際映画祭で誇り高き瞬間が訪れます。ケリングとカンヌ国際映画祭は、「ウーマン・イン・モーション」エマージング・タレント・アワードをブラジル人監督であるマリアンナ・ブレナンドに授与することを発表しました。このアワードは、映画祭の開催期間中に行われる公式ディナーで授与され、業界における女性の才能を称える重要な取り組みの一環です。

ブレナンド監督の受賞理由



ブレナンド監督は、2024年の受賞者であるマレーシア人監督アマンダ・ネル・ユーによって選ばれました。受賞者は前年の受賞者によって選出され、賞金の5万ユーロは次回の長編プロジェクトの制作支援に使用されます。このサポートにより、競争の激しい映画業界で活動する女性監督に新たな道が開かれます。

プログラムは10周年を迎え、女性のキャリア支援や男女不平等に対する意識向上を目指しています。進展は見られるものの、そのペースにはまだ課題が残ります。例えば、アメリカの興行収入映画トップ100における女性監督の割合は2015年から2024年の間に7.5%から13.6%に増加しましたが、依然として不均等な状況は続いています。

過去の受賞者



これまで、毎年カンヌでは若手女性監督やインスピレーショナルな人物に賞が授与されてきました。その中には、レイラ・ブージッド(チュニジア)、ガヤ・ジジ(シリア)、イダ・パナハンデ(イラン)、マイサルーン・ハムード(パレスチナ)など多数の才能が含まれています。助成金は、リソース不足の課題を克服するための支援として重要な役割を果たしています。

実際、受賞者の中には2022年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したカルラ・シモンや、2024年のヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞したマウラ・デルペロがいます。

マリアンナ・ブレナンドの展望



ブレナンド監督は自身の作品『MANAS(原題)』について、「この映画は、声を上げられない女性や少女たちの物語を届けることが重要だから生まれました」と述べています。この受賞によって得られる認知は、彼女たちの声をより広く届けるだけでなく、女性が女性の物語を監督する重要性を再認識させる機会になると信じています。また、「独自性が高く勇敢な作品を届けたアマンダ・ネル・ユー監督からこの賞をいただけることに非常に感動しています」とも述べ、彼女の作品がいかに重要であるかを強調しました。ブレナンド監督はまさに、女性たちが見られ、聞かれ、尊重されるための素晴らしい機会を提供する存在となっています。

アマンダ・ネル・ユーの評価



今回の受賞選出を行ったアマンダ・ネル・ユー監督は、「『MANAS』はその豊かな映像美と主演俳優たちの力強い演技により、非常に魅力的な物語に仕上がっています。特にアマゾンの熱帯雨林の少女たちが直面する現実を描いている点が強いメッセージを持っている」と語りました。彼女はブレナンド監督がこのパワフルな映画を制作したことを高く評価し、その声が必要であると強調しました。

未来への期待



2025年の「ウーマン・イン・モーション」アワードの受賞者、及び第78回カンヌ国際映画祭のトークプログラムは後日発表される予定です。この機会を通じて、映画界の女性たちが新しい道を切り開いていくことが期待されています。ブレナンド監督の活躍が、他の女性たちにインスピレーションを与えることを願ってやみません。

マリアンナ・ブレナンドについて



ブラジル出身のブレナンド監督は、サンパウロやリオデジャネイロを拠点に活動し、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で映画学を学びました。彼女のデビュー作『MANAS(原題)』は、すでに複数の映画祭で高く評価されており、10年にわたる研究の成果として、深く繊細なテーマに取り組んでいます。ブレナンド監督の強いビジョンと感受性は、今後の映画界に大きなインパクトを与えるでしょう。

「ウーマン・イン・モーション」プログラムについて



ケリングが策定した「ウーマン・イン・モーション」プログラムは、女性の視点を大切にし、アートや文化の中での女性の地位を高めようとすることを目的としています。2015年の発足以来、積極的に女性の声を支援し、仕事の機会を創出してきました。そして2025年、10周年を迎えるこのプログラムは、さらなるインスピレーションを提供していくことでしょう。

このような活動が続く中で、映画界全体がより包括的で多様な場となることを期待します。


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