『十二人の怒れる男たち』
2025-03-22 12:39:28

新たな舞台『十二人の怒れる男たち』の魅力を追うビジュアル撮影レポート

『十二人の怒れる男たち』ビジュアル撮影レポート



法廷ドラマの名作として名高い『十二人の怒れる男たち』が、2025年3月26日から30日まで東京・サンシャイン劇場で上演されます。この作品は、1954年に放送されたアメリカのテレビドラマに由来し、その影響は日本を含む世界中のパフォーマンスに広がっています。今回、新たに翻訳を手掛けたのは小田島恒志と小田島則子。演出は、数々のミステリー作品を手がける野坂実が担当します。

物語は、ある殺人事件の陪審員室が舞台。被告は18歳の青年で父親を殺した罪に問われ、陪審員12人は有罪判決を一致させなければなりません。最初の投票では11人が有罪とし、ただ1人の陪審員8番だけが無罪に票を投じます。この異議が陪審員たちの意見を揺さぶり、彼らは証拠や証言に基づいて再考を始めます。

ビジュアル撮影の舞台裏



中でも特筆すべきは、ビジュアル撮影の際に安排された特別な撮影ブース。オレンジ色のアナログ電球によって照らされた空間は、陪審員たちの心の葛藤を映し出すかのように作用しています。俳優たちがそれぞれの役をどのように表現しているのかをリアルに体感できます。

初めに登場したのは陪審員2番を演じる朝田淳弥。銀行員役ということで、焦げ茶色のスーツでキリっと決めた彼の姿が印象的。スタイリストが選んだ細めの眼鏡が、知的な雰囲気を一層引き立てています。彼は役柄について、「2番は意見を変えやすいですが、協調性も持っている」と話し、撮影中にカメラマンから「カッコよくなりすぎないように」というアドバイスが飛ぶと、現場は笑いに包まれました。

次に小波津亜廉が登場し、陪審員10番を好演。182センチの長身に身を包むサスペンダーが印象的で、彼の役は「すぐに怒る偏屈な男」とされています。撮影では、「有罪に決まっているだろう!」と叫ぶなど、現場を和ませるユーモアもありました。小波津は、「10番の怒りの源を表現したかった」と語り、役柄に対する意気込みを見せました。

最後に登場したのは富永勇也。彼が演じる陪審員8番は、無罪を主張した理論的なキャラクターです。アースカラーのスーツを身にまとい、堂々たる姿を見せます。富永は、台本のイメージに対するアドバイスを受け、自身の演技に自信を持った表情を浮かべました。彼は「正しく評決することが目的」とし、8番の意志を強調しました。

この舞台は、陪審員たちの内面を描きつつ、正義を追求するという人間ドラマが展開されます。彼らの複雑な感情を通じて、観客は様々な思索に導かれることでしょう。

『十二人の怒れる男たち』は、ただの法廷劇ではなく、極限の状況下で人間がどのように反応し、変化していくのかを描いた感動的な物語です。俳優たちがこの名作にどのように関わっていくのか、その真摯な取り組みから目が離せません。この公演は、観客にとっても感動をもたらすこと間違いなしです。


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