KADOKAWA決算報告
2025-02-06 16:16:21

KADOKAWA、2025年3月期第3四半期決算を発表 【増収と強いタイトルの成果が光る】

KADOKAWA、第3四半期決算で増収増益を達成



株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、CEO:夏野剛)が、2025年3月期の第3四半期決算を発表しました。2025年2月6日に公表されたこの結果により、KADOKAWAは強固な成長を続けていることが示されました。

決算サマリ


2025年3月期第3四半期における累計の売上高は前年比で10.5%増、営業利益は18.8%増、経常利益は28.5%増、そして純利益は16.7%の増加を記録しました。それにもかかわらず、サイバー攻撃の影響もあった売上高約81億円、営業利益49.5億円の減少があったものの、主な事業の成長がこの減少を吸収する形になりました。

主な事業の成長


出版とIPの創造においては、新しいIPの数が増加し、事業全体の価値も充実しています。特に、国内の紙書籍市場におけるサイバー攻撃の影響はあったものの、電子書籍や海外市場、ライセンス収入の急成長がそのダメージをカバーしました。この結果、全体として売上高と営業利益は約10%の伸びを記録しました。

アニメの分野では、国内外の配信や、ゲーム、グッズ、遊技機向けのライセンス収入が強力に寄与し、過去最高の業績を期待できる状態にあります。また、実写映像の配信向けライセンス収入も順調に推移しており、全体として高成長を実現しています。

さらに、ゲーム部門では、『ELDEN RING』のDLCが国内外での収益に大きく貢献し、売上高と営業利益は約40%の成長を達成しました。これらの要因から、KADOKAWAは総じて優れた業績を収めていることが明らかになりました。

Webサービスと教育の成長


Webサービスに関しては、サイバー攻撃による影響で6月から8月までのニコニコ関連の事業で減収がありましたが、教育・EdTech部門ではバンタンやN/S高など、新しいスクールや新規校が堅調に生徒数を増加させていて、2桁%の増収が続いています。

第3四半期の単体の結果は、売上高が11.9%、営業利益は10.2%、経常利益が85.5%、そして純利益は95.2%も増加しました。全ての主要事業が成長し、連結売上高は今期も約10%の成長率を維持することができました。

ただし、営業利益では国内の紙書籍やアニメ、Webサービスは若干の減益となったものの、電子書籍の他社ストアへの販売増、海外紙書籍の好調、ゲーム部門の収益拡大、教育・EdTech部門の生徒数増加が利益を加算し、連結では増益を確保しました。

さらに、為替差益も増益に寄与し、経常利益以下の利益項目も改善された結果、全体的にプラス成長を支える状況が整いました。

通期の見通し


通期の見通しについては、各セグメントの進捗に若干の差があるものの、従来の数値を維持すると発表されました。KADOKAWAは多様なメディアでのIPの最大化を推進し続け、この成長を支えています。

これからもKADOKAWAがどのようにエンターテインメント業界で躍進していくのか、目が離せません。


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