GunosyがGホールディングスを完全子会社化！新たな成長ステージへ

株式会社Gunosy（以下「Gunosy」）は、戦略的なM&Aの一環として、株式会社Gホールディングス（以下「GH社」）の全株式を取得し、完全子会社化することを決定しました。この決定は2025年5月13日の取締役会で発表され、GH社の経営陣は今後も経営に携わることになります。

M&Aの背景

Gunosyは「情報を世界中の人に最適に届ける」という理念のもと、インターネットの総合企業として成長してきました。中核の子会社である株式会社ゲームエイトでは、ゲームメディア運営を通じたエンターテインメント事業が展開されています。このM&Aは、2025年5月期第3四半期のIR方針「資本効率の向上と株主還元力の強化」において発表された初のM&A案件であり、保有する投資可能現預金40億円を有効に活用するものです。

GH社はアニメや漫画のIPに特化した「ファブレス型ゲームパブリッシャー」として、安定したキャッシュ・フローを生み出す仕組みを築いています。この戦略的子会社化により、Gunosyグループ全体の資本効率やEBITDA、1株当たり当期純利益（EPS）の向上が期待されています。また、ゲームエイトのアプリ外決済ソリューションとの親和性の高さも注目されています。

シナジーによる新たな価値の創出

この統合を皮切りに、Gunosyグループは日本の急成長中のアニメ・漫画IPのゲーム展開支援領域に進出します。ゲームエイトが展開するメディア事業やアプリ外決済スキームとの連携を通じて、IPマネタイズ支援の基盤を構築することを目指します。Gホールディングスの李俊求社長は、この統合により「IPを活用したゲームコンテンツをもっと多くの人に安定的に届けられる」と期待を寄せています。

Gunosyの西尾健太郎社長も、この新たな仲間を迎え入れることに大きな喜びを表し、GH社が持つ日本発IPに対する深い知識とパブリッシング力が重要な資産であると強調しました。両社の強みを結集し、より多様な体験をファンに提供できることを確信しています。特に、日本の優れたIPが世界中のファンに広がることが期待され、Gunosyグループはこの挑戦に率先して取り組んでいく姿勢を見せています。

今後の展望

Gunosyは今後、GH社の経営チームと共に、日本のアニメや漫画IPの魅力を最大限に引き出すためのソリューションを強化し、雪崩のように押し寄せる海外需要を捉えつつ、IPマネタイズ領域を拡大することを目指します。また、ゲームエイトとのシナジーを活かし、エンターテインメントの分野でより質の高いソリューションの提供に努めます。

さらに、Gunosyは安定したキャッシュ・フローの成長に向けたM&A戦略も進め、企業価値のさらなる向上を目指します。十分な投資余力を保ちながら、今後のM&A展開にも柔軟に対応できる組織づくりを進める方向性が示されています。

今回のM&AはGunosyにとって新たな成長の扉を開く契機となるでしょう。アニメや漫画の魅力を活かした新たなビジネスモデルを構築し、さらなる成功を目指すGunosyの今後にますます期待が高まります。