青山裕企の最新作『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』が待望の7年ぶり登場

青山裕企の新たな挑戦『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』

写真家・青山裕企が今秋、約7年ぶりに彼の著名なシリーズ『SCHOOLGIRL COMPLEX』の最新作『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』を発売します。2006年に始まったこのシリーズは、青山の個人的な体験から生まれた「コンプレックス」を基に、多くの女性たちの内面を鮮やかに映し出してきました。過去には映画化もされ、名実共にベストセラーとなった本作に対する期待は高まるばかりです。

『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』のテーマ

今回の新作は、従来の青山の視点からの少女たちとの距離感を越えて、少女同士の関係性に焦点を当てています。均一な制服の下に秘められた個性や、少女同士の複雑なダイナミクスを写真で捉えることで、より深い感情の交差を表現しようとしています。

青山は、「均質なイメージの中に潜む差異」を探求し、その記号性を引き出すことに挑んでいると言います。例えば、透けたシャツやチェックのスカート、膝裏のほくろや傷痕など、見えない部分にこそ、彼女たちの個性や生きざまを感じ取ることができるのです。

プロジェクトの背景

青山自身の成長とともに、このプロジェクトは進化を遂げてきました。「SCHOOLGIRL COMPLEX」は、彼にとって思春期の女性に対するコンプレックスを、撮影を通じて次第に克服していく過程が表現されてきました。2022年以降に始まった『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』では、群れを成す少女たちがどのように互いの関係性を築いていくのか、彼女たちの内面的な葛藤を描くことを目指しています。

写真家・青山裕企のプロフィール

青山裕企は1978年生まれで、愛知県名古屋市出身。2002年に自転車で日本を縦断した経験を経て、世界を旅しながら写真家としての道を選びました。2005年に筑波大学を卒業後、東京で独立。以来、120冊以上の著書を発表し続け、2013年には『SCHOOLGIRL COMPLEX』が映画化されるなど、彼の作品は幅広い支持を受けています。彼は時代を映すアイコンたちの写真を手掛ける一方、社会における少女像や父親像を反映させた作品を数多く制作しています。