草森秀一、アニメーション美術の巨星が放つ初の画集
アニメーション美術監督・草森秀一(旧名:平田秀一)が、彼の40年にわたるキャリアを凝縮した初の作品集『草森秀一アニメーション美術画集』を、2025年の2月21日(金)に発表します。本書は、彼が携わった数々の名作アニメーションの美術を豊富に収録した内容となっており、ファンにとっては見逃せない一冊です。
草森氏は、士郎正宗原作、押井守監督による『イノセンス』や、大友克洋脚本の『メトロポリス』、CLAMP原作による『X-エックス-劇場版』などの作品で知られる日本を代表するアニメーション美術監督です。彼の描く風景は現実とは異なり、SFやファンタジーの要素を盛り込んだ想像上の風景を圧倒的なリアリティで表現しています。
収録作品とその特色
本書には、これまでのキャリアで手がけた多様なプロジェクトからの美術作品が多数収録されています。『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ、さらには『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー 劇場版』など、草森氏が描いた風景がどのようにして視覚的な物語を創出しているのかを、具体的に見ることができます。また、小説の装画や、オリジナルの描き下ろし作品も収められており、草森氏の多彩な才能を感じ取れる内容です。
草森秀一のキャリアと影響
草森秀一は1980年代初頭からアニメーションの背景美術を手がけており、1992年に『風の大陸 The Weathering Continent』で初めて劇場映画の美術監督をクレジットされました。その後も数々の作品に参加し、特に『X-エックス-劇場版』(1996年) や『メトロポリス』(2001年)、『イノセンス』(2004年)での成功が専門家やファンの注目を浴びることとなりました。彼は絵具を用いて描かれた美術原画と、デジタル技術で作成された緻密な美術との両方で、その表現力を証明してきました。
特に『PSYCHO-PASS サイコパス』においては、2015年の劇場版や2019年からスタートしたテレビシリーズの3期で美術を担当し、作品の世界観を色濃く反映しています。彼の作品は常に新しい表現方法を模索し続け、アニメ界全体に影響を与えてきました。
書籍の詳細情報
『草森秀一アニメーション美術画集』は384ページにわたり、たくさんの美術作品がフルカラーで収められています。書籍の仕様は、B5横サイズ(縦182mm×横257mm)の上製ハードカバーとなっており、定価は本体5500円(税別)です。
興味深いのは、草森氏が子ども時代からの夢を追い続け、創作に情熱を注いできた結果、このような素晴らしい作品集が誕生したことです。そして、この画集には彼の視点から見た幻想的かつリアルな世界を体験できる貴重なページが詰め込まれています。
草森秀一の作品がどのように視覚を通じて人々に感動を与えてきたのか、本書を通してその魅力をぜひ味わってみてください。
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