第3回ハナショウブ小説賞、最終結果発表!
2025年3月31日、opsol株式会社が開催した「第3回ハナショウブ小説賞」の選考結果がついに発表されました。本賞は、介護や医療、福祉をテーマにした小説やエッセイの募集を行うもので、注目を集めています。
大賞わずかに該当作品なし
今回のセレクションでは、残念ながらopsol部門とテーマ部門での大賞受賞作品は存在しませんでした。しかし、金賞として、opsol部門では染夜美月さんの『生を紡ぐ』、テーマ部門では南木野ましろさんの『母の思惑』が選ばれました。これらの作品は他の応募作と一線を画しており、選考委員もその素晴らしさを絶賛しています。
新たに設けられたエッセイ部門
さらに、第3回から新しく設けられたエッセイ部門では、10作品が入賞を果たしました。これにより、介護や医療に関わる実体験をもとにしたさまざまな視点が描かれた作品が集まり、多くの感動を呼んでいます。
ハナショウブ小説賞とは
ハナショウブ小説賞は2023年に設立され、介護・医療・福祉をテーマにした作品を募集しています。これまでも多くの素晴らしい作品が集まり、作家たちの成長を促す舞台とも言えるでしょう。opsol株式会社の代表取締役社長である鈴木征浩氏が選考委員長を務め、現役の介護・医療従事者としての視点を活かして作品の質を向上させています。
選考には、装丁家の宮川和夫氏も参加。彼は著名な作品の装丁を手掛け、そのプロフェッショナルなアプローチで良質な作品の発表をサポートしています。特に小説賞の特殊性や多様性がメディアでの注目を集む要因になっています。
受賞作品の魅力
【opsol部門】
物語は、看護師たちの折り重なる感情と葛藤に焦点を当てており、患者との関係性を深く掘り下げています。特に、東井大学病院で出会った二人の看護師、麻衣と美鳥の異なる看護観は、命との向き合い方を問い直していきます。患者一人ひとりに何らかの理由で寄り添う看護師の生き様が、感動的な描写で描かれています。
- - opsol book賞作品:『あしたに一歩。』【南木野ましろ】
複雑な感情を抱える中学生がどのように人生の厳しさ、そして希望を見出すかを描いた作品。特に義肢装具士との出会いを通じて心の成長を描写しています。若者が抱える悩みや葛藤を通じて、読む人の心に大きな影響を与えることでしょう。
【テーマ部門】
こちらも金賞に輝く作品。家族の絆や母の愛について深く掘り下げた内容で、感情の揺れを巧みに表現しています。タイムリミットというテーマが絡む中で、家族の絆の大切さを再認識させられます。
今後の展望
ハナショウブ小説賞は、今後も介護や医療、福祉に新たな光を投げかける作品を求めています。参加資格に制限がないため、誰もがこの舞台で作品を発表するチャンスがあります。次回の募集も楽しみですね。
公式サイトでは今回入選したエッセイも公開中で、さまざまな視点からのリアルな体験を感じ取ることができます。興味のある方は、ぜひアクセスして読んでみてください。