映画製作に新たな風を吹き込む理学療法士
理学療法士としての豊富な経験を持つ安田一貴氏が、中島哲也監督の最新作『時には懺悔を』で特別ニーズスーパーバイザーに挑戦しました。この挑戦は、医療・福祉の専門性が映画の制作現場で如何に役立つか、そしてその結果、どのように新たな可能性を広げているのかを示す素晴らしい事例です。
映画『時には懺悔を』の特別試写会
2026年8月17日、岩崎学園は相鉄ムービルにて特別試写会・トークイベントを開催しました。このイベントには、横浜リハビリテーション専門学校の学生や卒業生、医療・福祉関係者など、約200名が参加し、映画の魅力を共有しました。
中島監督と安田氏は、観客からの質問に答えながら、作品制作の裏側や、障害のある子どもたちとの関わり方について語りました。特に、映画に出演した子どもたちの背景や挑戦を知ることで、医療・福祉の現場を目指す学生たちにも啓発的な学びを提供しました。
安田一貴氏の専門的な役割
安田氏は、横浜リハビリテーション専門学校を卒業後、理学療法士として特に小児分野に注力してきました。また、写真家としても障害のある子どもたちを撮影する活動を行ってきました。2013年からの挑戦が実を結び、映画『時には懺悔を』の製作に参加することとなりました。
スペシャルニーズスーパーバイザーとしての役割
安田氏の仕事は、キャスティングの段階から始まりました。彼は日々の支援活動で構築した子どもたちやその家族との信頼関係を活かし、俳優候補となる子どもたちを制作チームに紹介しました。撮影現場では、体調活動の管理や安全面への配慮、さらには身体の姿勢や抱き方など、多岐にわたる配慮が求められました。安田氏は医療・福祉の専門知識を活かし、子どもたちが「一人の俳優」として安心して参加できる環境を整えました。
専門性が生む新たな出会い
中島監督は、安田氏がいなければ映画の完成はなかったとその大役を称賛しました。制作時の彼の姿勢は、「専門職として安全に挑戦するための助けとなること」が重要だったと語ります。この考えは、医療とエンターテインメントの融合のヒントを提供してくれます。
トークセッションでの学生との対話
上映後、安田氏と中島監督は横浜リハビリテーション専門学校の学生たちとの質疑応答に参加しました。学生たちは、障害を持つ子どもとの関わりの重要性や、その家族の心情について尋ねました。安田氏は、知識以上に「一人の俳優として対等に向き合う姿勢」が大切であると強調し、また中島監督は人を理解するための背景を考える重要性を語りました。
これからの展望
安田氏と中島監督の対談は、岩崎学園の公式サイトでも公開されており、医療・福祉の専門性をエンターテインメントにどのように融合させることができるのか、その可能性を探るインタビューとなっています。この取り組みは、自らの専門性を活かしながら新たな分野に挑戦していく卒業生たちにとって大きな励みとなること間違いありません。
今後も岩崎学園は、学生に新たな可能性を示し続けることでしょう。