ミンテル、最も革新的な新商品アワード2026の応募受付開始
世界的な市場調査会社、Mintelが「Mintel Most Innovative(ミンテルが選ぶ最も革新的な新商品)」アワードの第2回目を開催することを発表しました。日本の企業を対象とした応募受付がスタートしました。
このアワードは、業界に新たな基準を持ち込み、従来のカテゴリーを再定義するような大胆な発想を持つブランドに焦点を当てています。まだ発表されたばかりですが、2026年の審査基準には、大胆なインサイトと革新性が求められることが強調されています。
真のイノベーションの必要性
市販されている新商品数は、過去数十年にわたって減少の一途をたどっています。2024年に世界中で発売された消費財のうち、真に新しい商品と呼べるのはたった35%に過ぎません。2014年には46%、1996年には75%が新商品とされていました。このデータは、製品イノベーションが漸進的な改善に依存していることを如実に示しています。
Mintelのグローバルリサーチ&インサイト部門のプレジデント、ジュリー・ライザー氏は、消費者の期待と企業のイノベーションのペースにギャップが生じている現状を指摘しています。「消費者は新しいものを試すことに非常に積極的で、企業にはそのニーズに追随するだけでなく、一歩先を行くことが期待されています」と述べています。これは、今後の市場における持続的な成長に向けた明確な挑戦です。
過去の受賞者の成功
MMIの前回受賞者には、各分野で新たな基準を設定した企業が名を連ねています。たとえば、ハーゲンダッツはアイスクリームカテゴリーの枠を超えた乳製品・グルテンフリーのヨーグルト、「Vanilla Bean Cultured Crème」を発売し、特に目を引く存在となりました。
また、美容・化粧品部門では、Izzyの「Zero Waste Dew-Bomb Glowy Hydra Milk」が持続可能性の新しい基準を確立し、高性能スキンケアを実現しました。このような受賞製品は、企業がどのように革新を通じて市場の期待に応えているかを具体的に示しています。
MMI2026への応募方法
Mintelは、革新的な商品を持つ企業に対し、MMI2026への応募を呼びかけています。このアワードでは、消費財業界を中心に、著名な審査員が選出された商品を審査します。すでに決定した審査員には、INSEADのピエール・シャンドン教授や、ソウル大学のムン・ジョンフン教授などが名を連ねています。
おわりに
イノベーションとは単に新商品を生み出すだけではなく、社会全体に影響を与える変化を作り出すことです。MMI2026は、その真のイノベーションを称える祭典として、企業が独自のアイデアを形にする機会を提供します。詳細な応募要項は
こちらで確認できます。