ヤマハ新登場のエレクトリックアコースティックギター
ヤマハ株式会社から、エレクトリックアコースティックギターの新モデル「FG9 X」と「FS9 X」が2025年4月上旬に発売されることが発表されました。これらのギターは、シンガーソングライターの理想的な表現力を追求するために設計されたフラッグシップモデルの「FG9」および「FS9」を基にしています。
背景と歴史
ヤマハは1966年、アコースティックギター「FG180」と「FG150」の発売を皮切りに本格的なギター販売を開始し、以来、エントリーモデルからハイエンドモデルまで多様なラインアップを展開してきました。「FG」シリーズは長い歴史を持ち、常に品質の向上と技術の革新に努めてきました。その成果として2023年には新たなフラッグシップモデル「FG9」を発表し、翌年の2024年には「FS9」が登場しました。
これらのギターは、様々な音楽シーンで多くのプレーヤーたちに愛され、彼らの音楽表現を支えてきました。
新たな表現力の可能性
今回の新製品「FG9 X」と「FS9 X」は、内部に最先端の3Wayピックアップシステム「Atmosfeel™」を搭載しました。このシステムは、従来のピックアップでは把握できなかったギターの音の成分を、高い精度で収集します。アンダーサドルに設置されたピエゾセンサーは弦の振動を捉え、ボディ内部にはコンデンサーマイクが配置されており、ギターの胴体の空気感を音として再現します。さらに、表板の裏側には特殊な圧電性合成紙からなるピックアップが取り付けられており、高音域の振動も集音され、これによりギター本来の自然なアコースティックサウンドを余すところなく引き出すことが可能です。
簡単な操作性
また、これらのギターには、ボディのサイドに設置された操作ノブがあり、直感的に音作りを行えます。Master Volumeで音色の微調整、Mic Blendで胴鳴り感を追加、Bass EQでピークをコントロールすることで、さまざまなサウンドデザインが楽しめます。「Atmosfeel」は、「Atmosphere(空気)」と「Feel(雰囲気)」を組み合わせた新しい造語であり、多彩な音楽表現を可能にするシステムです。使用するセンサーは、ヤマハの他、ユポ・コーポレーションと小林理学研究所が共同で開発したものです。
価格と発売情報
新モデルの価格は以下の通りです:
- - FG9 RX: 649,000円(税抜価格: 590,000円)
- - FG9 MX: 627,000円(税抜価格: 570,000円)
- - FS9 RX: 649,000円(税抜価格: 590,000円)
- - FS9 MX: 627,000円(税抜価格: 570,000円)
同モデルはすべて4月上旬に発売予定です。これにより、シンガーソングライターや音楽愛好者に新たな演奏体験を提供できることが期待されています。
詳細な製品仕様は、ヤマハの公式サイトにてご確認いただけます。また、関連リリースもご参照ください。今後の音楽シーンにおいて、この新しいギターがどのような役割を果たすのか目が離せません。