オトバンクと徳島県病院局が音声を活用し医療を支援する協定を締結

音の力で地域医療を支えるオトバンクと徳島県病院局の連携協定

オーディオブックやポッドキャストを通じて音声コンテンツを提供する株式会社オトバンクが、2025年3月18日、徳島県病院局と包括連携協定を締結しました。この協定は、地域医療の充実を図る新たな取り組みとして注目されています。

取り組みの背景

徳島県は人口10万人あたりの医師数で全国一位を誇るものの、地域によって医師の偏在が問題になっています。特に県南部や山間部では医師不足が深刻で、若手医師の確保が急務となっています。このような中、オトバンクはポッドキャストを利用して地域医療の魅力を発信し、医療人材を確保する手助けを行うことを目的としています。

協定の内容

この包括連携協定には、以下のような取り組みが含まれます。
1. 医療従事者の確保: ポッドキャストを活用し、徳島県内の医療施設の魅力を音声で伝え、若手医師の採用を促進します。
2. 患者サービスの向上: 入院患者に向けて、オーディオブックを提供し、入院生活の質を向上させる取り組みを実施します。
3. 臨床研究の実施: 音声コンテンツを用いた新たな研究手法を探ることで、医療の質向上につなげます。
4. 働く環境の改善: 医療従事者のワークライフバランスを考慮し、ながら聴きできるコンテンツを提供し、自己研鑽を支援します。

協定式の様子とポッドキャスト収録

協定式では、ポッドキャストのデモ収録も行われました。参加した徳島県病院局の職員たちは、初めは緊張しながらも次第にリラックスし、医療現場の声を自然に伝えることができたとのことです。この収録が地域医療についての理解を深め、人々に親近感を持ってもらえる機会になることが期待されています。

関係者のコメント

徳島県病院事業管理者北畑洋氏: 地域医療の質を向上させるためには優秀な医療人材の確保が重要であり、音声コンテンツの活用はその解決策になると強調。
オトバンク代表久保田裕也氏: 同社にとって医療機関との連携は初めてであり、音の力で地域の医療課題を解決に導きたいと意気込みを語ります。

今後の展開

2025年上半期より、徳島の医療環境をテーマにしたポッドキャスト番組を開始する予定で、地元医療を支える取り組みを進めていきます。

音声コンテンツの流動性を生かしたこの連携は、地域医療の新たな可能性を拓き、多くの人々に恩恵をもたらすことでしょう。これからのオトバンクと徳島県病院局の取り組みに期待が寄せられています。