国立映画アーカイブでのバリアフリー上映
2025年11月15日、国立映画アーカイブ長瀬記念ホールOZUにて、映画監督の森田芳光の特集上映の一環として、名作『それから』と『(ハル)』のバリアフリー上映が行われます。この上映企画は、目や耳に障害がある方でも日本映画を楽しむことができる貴重な機会です。
上映作品について
『それから』
1985年制作、森田芳光監督によるこの作品は、漱石文学を基にした文芸映画として高く評価されています。130分の上映時間の中で、登場人物たちのモラトリアムに対する倦怠感とその終焉を描く物語は、多くの人々の心に深い印象を残します。そして、松田優作を主演に迎えたことで、作品の持つ魅力が一層引き立てられています。この作品は、キネマ旬報ベスト・テン第1位に輝いたこともある、森田監督の代表作のひとつです。
『(ハル)』
一方、1996年に公開された『(ハル)』は、深津絵里が演じる美津江と内野聖陽が演じる昇がパソコン通信を通じて築く関係を描いた作品です。119分の上映時間内で、二人の心理的変化やコミュニケーションの重要性を巧みに表現しています。エドワード・ホッパーの絵画を参考にした美しい映像も話題で、観客に深い感動を与えるでしょう。
バリアフリーガイド
この日の上映では、聴覚障害者向けに日本語字幕が提供され、またヒアリングループシステムによって音声を増幅することが可能です。視覚障害者にはFMで音声ガイドが配信されるほか、ラジオの貸し出しも行われます。このようにして、映画鑑賞をより多くの方に楽しんでもらえるよう配慮されています。
開催情報
- - 日時:2025年11月15日(土)※開場は開映30分前
- - 会場:国立映画アーカイブ長瀬記念ホールOZU(東京都中央区京橋3-7-6)
- - 料金:障害者手帳をお持ちの方は無料(付添者は原則1名まで)
ご予約について
特別なサポートを受ける必要がある方は、事前にメールまたはFAXでの予約が必須です。予約は、2025年10月28日から11月13日まで受け付けており、席数には限りがあるため、お早めの申し込みをおすすめします。
予約情報
メールアドレス: assist@nfaj.go.jp
FAX: 03-3561-0830
詳細は国立映画アーカイブの公式ホームページを確認してください。皆さまのご来場をお待ちしております!