VIPO Film Award授賞式が釜山で行われる
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)は、国際映画祭の一環である「釜山国際映画祭」において、優秀企画に贈られる「VIPO Film Award」を授与しました。今回の授賞は、アジア各国から集まった多彩なプロジェクトがピッチを行うマーケット「APM(Asian Project Market)」の一環として行われました。
このアワードの目的は大きく三つに分けられます。まず一つ目は、グローバルな視点から海外のプロデューサーや監督を発掘し、日本との国際共同制作を促進すること。このことは、アジアにおける映画制作の可能性を広げ、日本の作品の国際的な影響力を高めるために重要です。二つ目は、最新の企画トレンドをキャッチし、それを基に日本での企画開発を促進することです。最後に、海外のマーケット事務局との提携を強化し、日本の企画を国際的な場へとつなげる役割を果たすことが期待されています。
今回のAPMでは、世界各国から集まった30の企画が選出され、その中から特に評価された作品が「VIPO Film Award」を受賞しました。受賞した作品は、マレーシア、香港、中国、イタリア、台湾の共同制作による「Wake Me up When the Mourning Ends」。監督はLAU Kok Rui氏、プロデューサーにはSoi CHEANG、Stefano CENTINI、WONG Kew Soon氏たちが名を連ねています。
LAU Kok Rui監督は、受賞の際に「このアワードは、私が語る物語が文化の壁を越えて、様々な人々に共感される力を持っていることを示しています」と喜びを表し、作品を通じて「大切な人を失った後に再生を目指す人々の姿を描きたい」とその意図を語りました。監督の言葉からは、映画が持つ「喪失」や「再生」、そして「癒し」の力についての強い信念が伝わってきます。彼は、映画がもたらす対話の重要性を強調し、巧みに人々の心を打つストーリーを描く意欲を明らかにしました。
「Wake Me up When the Mourning Ends」は、今後の国際的な映画制作においても注目される作品となるでしょう。業界内外からの期待を感じながら、さらなる展開が楽しみです。このようにして、VIPO Film Awardは、アジア映画界における新たな才能や企画を見つけ出し、未来を形作る重要なイベントとして位置づけられています。
お問い合わせ
VIPO Film Awardに関する詳細は、特定非営利活動法人映像産業振興機構のグローバル展開事業部までご連絡ください。メールでのお問い合わせは、件名に「VIPO Film Award」とご明記の上、以下のアドレスへお送りください。
E-mail: matching@vipo.or.jp