福島の若者が語り継ぐ震災の教訓と未来への希望

JCOM株式会社は、東日本大震災の教訓を次世代に伝えるための最新作、『震災アーカイブ「未来へつなぐ語り部の声」』を2025年9月4日に公開します。このプロジェクトは、震災から得た経験を地域の防災・減災に活かすことを目的としています。

本作の特徴は、震災を経験した若い世代に焦点を当てた点です。福島県いわき市出身のアイドル「アップアップガールズ（２）」の高萩千夏さんが、若手の語り部とともにその声を紡いでいきます。彼女自身も震災時は中学1年生だったことから、同世代の思いや経験を大切に語ります。

震災アーカイブとは？

『震災アーカイブ」は2021年から始まったプロジェクトで、公益社団法人3.11メモリアルネットワークとの協力のもと、地域の語り部たちが発信するメッセージを映像化してきました。これまで多くの語り部が、地域の教育現場や企業研修で使用可能な教材として、未来へのメッセージを届けてきました。

高萩千夏さんの思い

高萩千夏さんは、このプロジェクトのレポーターとして、語り部の皆さんとその活動を取材する際、過去の自らの経験をもとに振り返りながら語りかけます。彼女は「この経験を通して、私も多くのことを学びました。是非多くの方々にこのメッセージが届くことを願っています」と語ります。アイドルという立場を活かし、多くの人々に震災の重要性を伝えたいという強い思いを持っています。

若者たちの活動

- 遠藤美来さん: 震災直後に東京へ避難。その後、地域の高齢者とのふれあいから、伝承館で働くことに。彼女の言葉には、避難生活での経験が色濃く反映されています。
- 横山和佳奈さん: 学校6年生で震災を経験し、津波で家族を失った過去を経て、日々の備えの重要性を伝えています。
- いわき市中央台南中学校の生徒たち: 家族の体験を聞いた生徒たちが、震災を学び、語り継ぐことに気づき、活動を行っています。