最近、私たちの食卓に並ぶ料理の歴史やその味の背景について考える機会が増えています。そんな中、魅力的な新書が登場します。樋口直哉氏による『日本の定番料理10の謎ポテトサラダはなぜ「おかず」になったのか』が2026年5月11日に発売されます。この書籍は、定番料理の人気の理由や、その背後にある文化や歴史を科学的に解明する内容です。
この本が取り扱うのは、ポテトサラダだけではなく、居酒屋の肉じゃが、ハンバーグ、生姜焼き、から揚げ、麻婆豆腐、炭火焼きの魚、さらには日本で人気のパスタやチャーハン、そしてみそ汁についてなど、我々が日常的に口にする料理の10品です。「なぜこの料理は定番なのか?」という疑問に対する樋口氏の答えが、各章でしっかりと示されています。
例えば、居酒屋で楽しむ肉じゃがの美味しさの秘密や、ハンバーグが家庭で愛される理由、生姜焼きが白ご飯と見事に相性を見せる背景。著者は単にレシピを提示するのではなく、その料理がどのようにして名物や定番となったのか、時代背景や作る人々の思いを交えながら解説していきます。このように料理はただの食事にとどまらず、文化や歴史を物語る重要な要素となるのです。
さらに、樋口氏は実際に試してみたり作ったりできるコツも多数紹介しています。生姜焼きにタバスコを隠し味として加える方法、味噌汁に出汁を使わない新解釈、煮物を強火で一気に加熱する技など、食の固定観念を見事に覆すアイデアが盛り込まれています。こうした具体的なテクニックも、大いに役立ちそうです。
本書の「はじめに」では、料理には必ずその背後に人々の思いや歴史があり、それを知ることで現在を見つめ直すことができるとも述べられています。時代の変化に適応しながら、日本の食文化を再考させるこの新書は、食を通じて私たちの日常生活の根本について考えさせられる一冊となることでしょう。
樋口直哉氏は料理家だけでなく作家としても名高い人物です。彼のデビュー作『さよならアメリカ』は群像新人文学賞を受賞し、その後も数々の著作を生み出しています。また、NHKの「きょうの料理」などのメディア出演でも知られています。樋口氏は、調理科学をもとにわかりやすい解説を行い、多くの人に親しまれています。
新書『日本の定番料理10の謎ポテトサラダはなぜ「おかず」になったのか』は224ページで、定価1,023円(税込)での販売が予定されています。
料理に対する視点を広げ、食文化について深く考えてみたい方にはぜひ手に取ってほしい一冊です。日本の食の定番を掘り下げたこの新書が、皆さんにとって新たな発見と刺激をもたらすことを期待しています。