トーハンが新たに挑戦する完本事業とは?
株式会社トーハンは、既存の事業モデルを変革し、出版社との協力を通じて日本語書籍の翻訳版を制作し、海外市場で流通させる「完本事業」をスタートしました。これにより、トーハンは日本の優れたコンテンツを世界へ送り出す新たな道を切り開くことを目指します。
第一弾はイラスト技法書の翻訳版
この新事業の第一弾として、株式会社マイナビ出版との共同で、イラスト技法書『人物塗りが劇的にうまくなる YURIKO式 影指定ワークブック』の簡体字版が制作されました。この書籍は2026年10月より中国の書店やECサイトで販売予定です。近年、中国のクリエイターやイラスト学習者の間で、日本のアニメやマンガ文化への関心が高まっており、日本の書籍への需要も増加しています。
このようなニーズに応える形で、翻訳版の制作が決定されたのです。中国語の市場だけでなく、他の言語への展開や、現地でのプロモーション活動も視野に入れた新しいビジネスモデルの構築が進められています。
完本事業の新しいアプローチ
これまでもトーハンは国内出版社のエージェントとして、翻訳出版権の仲介に尽力してきましたが、今回はその枠を超えています。出版社自らが翻訳版を制作し、トーハンが流通の役割を果たすことで、出版から流通、販売までの一連のプロセスを手掛けるのです。このアプローチにより、出版社はより主体的に海外市場での展開を進められるようになります。
完本事業フロー
この事業の進行フローは次の通りです:
1. 現地市場のニーズを理解し、トーハンと出版社が共同で翻訳する書籍と商品仕様を決定。
2. 出版社が国内で商品を製造(著者の許可を得て、翻訳、編集、印刷、製本を実施)。
3. 完成した書籍をトーハンが搬入し、独自のルートを通じて輸出。現地パートナー企業と連携してプロモーションを展開。
4. 最後に、現地の書店やECサイトで翻訳書が販売される。
このようによって、書籍の販売プロセスがスムーズに進行し、収益機会の拡充が期待できます。
中国の市場で求められる価値
特に中国では、本の附加価値を強化するために、購入特典や限定仕様が主流となる中で、簡体字版の『人物塗りが劇的にうまくなる YURIKO式 影指定ワークブック』にはYURIKO氏の描き下ろしイラストを含むオリジナルカードが同梱され、また日本語版とのリバーシブルカバーが採用されています。これにより、読者にとって魅力的な商品としての価値が高まっています。
完本事業への興味
トーハンは、完本事業に関心のある出版社へ向けて、公式ウェブサイトを通じた問い合わせフォームを設けています。新しい海外市場への展開に挑む機会を逃さないためにも、ぜひこのチャンスを活かしてください。トーハンの新たな試みが、今後どのように日本のコンテンツを世界に広げていくのか、注目が集まります。