新感覚の戦国トリップ・グラフィティ
新たに登場した漫画『電波のとどく時空(ところ)にいます』が、2025年6月9日に第1巻を発売しました。この作品は、時代を超えた友情を描いた物語で、現代の高校生が幼馴染を戦国時代から救うために奮闘する姿を描いています。著者は、前作『るるひかる-Vampire Memories-』で知名度を上げた今村翠先生です。今回は彼女の初連載作での独自の視点が存分に生かされています。
あらすじ
物語は、高校生の駒田司が主人公。陰キャでオタクな司は、スポーツ万能の幼馴染・遠藤颯人と小さい頃からの友人でした。しかし、高校生になった今、二人はすっかり疎遠になっていました。そんなある日、司が何気なく連絡を取ると、颯人が信じられない場所にいることがわかります。「これってまさか、タイムスリップじゃないよな!?」という驚きの展開。
何と、颯人は小田原城決戦直前の戦国時代に飛んでしまったのです。そして、奇跡的に彼のスマホは生きており、通信が可能。司は、颯人が送ってくる画像や動画をもとに、彼を救う手助けをすることになります。この時代を超えて繋がる友情は、現代の高校生と戦国時代の武士との奇妙なコラボレーションを生み出します。
作品の特徴
『電波のとどく時空にいます』は、スマホを使った現代の力と、歴史的な舞台設定が見事に融合した作品です。この大胆な発想は、新しいジャンルの漫画として評価されています。時代背景がきちんと描かれているため、戦国時代の文化や歴史に興味がある読者にも十分楽しめる作品に仕上がっています。
さらに、幼馴染の絆を中心に、彼らの成長や友情の深さが描かれている点も魅力的です。現代と過去の二つの時代を行き来することで、ストーリーはよりダイナミックに展開していきます。読者は、駒田司の視点から颯人とのやりとりを追体験し、時に笑い、時に感動することでしょう。
著者紹介
今村翠(いまむらみどり)先生は、彼女のキャリアの中で多くの読者から高い評価を得ています。第11回新潮社バンチ漫画大賞において佳作を受賞し、初の連載作『るるひかる-Vampire Memories-』では不老不死の吸血鬼をテーマにした作品を描きました。『電波のとどく時空にいます』は、彼女の2作目となり、新たな試みが詰まっています。
書籍情報
- - タイトル: 電波のとどく時空にいます 第1巻
- - 著者名: 今村翠
- - 発売日: 2025年6月9日
- - 造本: コミックス
- - 定価: 770円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-772834-0
- - 詳細URL: 新潮社公式サイト
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