祇園祭の魅力を子どもたちに伝える絵本プロジェクト
京都ノートルダム女子大学の挑戦
京都ノートルダム女子大学では、毎年恒例となった「祇園祭を題材にした子ども向け絵本制作プロジェクト」が進行中です。2023年で3年目を迎えるこのプロジェクトは、学生たちが地域文化を発信する一環として取り組むもので、毎年新しい山鉾をテーマにした絵本が作られています。最初は授業の一環として始まりましたが、今年度は聴講生や卒業生も加わり、学年や所属を超えたチーム体制で制作しています。これは、「ノートルダムここにあり」という思いを込めての挑戦です。
取り上げる山鉾たち
今年のプロジェクトでは、祇園祭を代表する「長刀鉾」「月鉾」「白楽天山」「橋弁慶山」「鯉山」の5つの山鉾が取り上げられています。それぞれの山鉾には深い歴史や伝承がありますが、学生たちはこれを元に、子どもたちに親しみやすいストーリーを考える作業を進めています。特に「鯉が滝を登って龍になる」という故事を背景にした鯉山の物語は、感動を呼ぶ重要な部分になるでしょう。また、月鉾のように原典が少ない題材については、どのようにストーリーを展開させるかが注目されています。
学びの場を越えた交流
このプロジェクトは、ただ絵本を制作するだけではありません。学生たちは、成長の過程で祇園祭に携わる保昌山保存会との交流も深めており、ボランティア活動へと発展しています。この取り組みにより、学生たちは地域の文化に対する理解を深め、社会貢献活動にも参加しています。
子どもたちへの配布計画
完成した絵本は、約100部を無償で国立国会図書館、京都府立図書館、そして各山鉾保存会に配布する予定です。これにより、地域の子どもたちに向けた教育的な価値も提供していく考えです。
挿絵制作の過程
絵本制作には、手書きの挿絵やスマートフォンを用いたデジタル制作が含まれています。挿絵制作の過程では、学生たちが色を付けたり、構図を考えたりと、それぞれのスキルを磨いています。デジタルデバイスを使った新しいアプローチにも挑戦し、未来の表現方法を探求しています。
ひとりひとりの挑戦
参加学生の一人は、「元となる物語は古典で書かれており、どの部分を見せるかに苦労しましたが、教員のサポートを通じて理解を深められました。7月までの完成を目指して、試行錯誤を重ねています」と話しています。このような生徒の経験からも、絵本制作を通じた学びの深さがうかがえます。
京都ノートルダム女子大学について
京都ノートルダム女子大学は、1961年の創立以来、キリスト教カトリック精神に基づく女性教育を理念とし、「徳と知」を兼ね備えた人材の育成に努めています。このプロジェクトも、その理念を体現する一つの活動として位置付けられています。学生たちは、倫理観や行動力、高度な知識を持つ人間として成長することを目指しています。
このプロジェクトを通じて、京都ノートルダム女子大学はまさに「つながり」の重要性を学び、地域社会に貢献する力を養っています。