フードパントリーをテーマにした新たな絵本
新興出版社啓林館が、子どもたちに向けた新しい絵本『わたし、フードパントリーに いくの!』を発表しました。この本は、フードパントリーを訪れる小さな女の子、モリーの物語を描いています。彼女はおなかがすいて眠れない夜、母親と共に食べ物を求めてフードパントリーに向かいます。
あらすじ
物語は、モリーがフードパントリーでの出来事を通じて、助けを求めることが決して恥ずかしいことではないと気づく過程を描いています。列に並んだ先には、同じクラスのケイトリンの姿がありますが、彼女はうつむいて何かを悩んでいる様子。母親もどこか元気がなく、助けを求めることについての不安を感じています。
この本は、助け合いの大切さについて考えさせられる作品です。モリーの成長を通じて、読者は助けを必要としているときに誰かに頼ることができるようになることができるでしょう。
编辑者のメッセージ
この絵本は、誰もが助けを必要とする瞬間があることを伝えています。「助け合う」ことの意味を考えるきっかけとなる一冊です。読む人々が、困ったときには他者に助けを求め、逆に助けが必要な人がいるときには手を差し伸べることの大切さを実感できるように、著者はこの本を通じてメッセージを伝えています。
著者について
本書の作者であるダイアン・オニールは、コロンビア大学でライティングと英語を学んだ後、児童書の作家としての道を歩み始めました。自身の子ども時代にフードパントリーを訪れた経験が、社会的な正義に対する情熱を育んだのだと言います。アメリカのシカゴを拠点に活動し、今回が初めての邦訳となります。
一方、翻訳を手掛けた横山和江さんは、数多くの子ども向け書籍の翻訳に携わっており、彼女の手にかかることでさらに魅力的な作品に仕上がっています。
イラストレーターのブリジダ・マーグロについて
本書のイラストを担当したブリジダ・マーグロは、ポルトガルで育ち、現在はコロラド州で活動するイラストレーターです。彼女は山への情熱を持ち、様々な文化を背景にストーリーを描き続けています。
本書の詳細
『わたし、フードパントリーに いくの!』は、幼児から小学校低学年向けに作られた絵本で、A4変形判型であり、価格は1760円(本体1600円+税10%)となっています。
この絵本がもたらすメッセージは深く、誰もが社会において助け合い、大切な存在であることを示しています。みなさんもぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか。