クールジャパン担当大臣がアニメーターの技術を体感
2025年3月、一般社団法人 日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)は、城内実クールジャパン担当大臣を招いてアニメーター体験会を実施しました。この体験は、アニメ制作の根幹に触れる貴重な機会として、大臣がアニメーターとしての技術を学ぶ場となりました。
体験会では、NAFCAのオリジナルキャラクター「影マル」の原画トレスを行ってもらいました。左から声優の甲斐田裕子さん、アニメーターの西位輝実さん、NAFCA代表理事の福井智子さん、城内大臣、そしてアニメプロデューサーの近藤康彦さんが一緒にこのイベントに参加しました。大臣は現場の技術を実際に体験することで、アニメ制作の難しさを体感し、多くのことを学ばれたようです。
実際にトレスを行った大臣は、「ただなぞるだけに見えますが、非常に難しい技術だと実感しました。」と、体験を通じての気づきを語ったところです。これに加え、彼は「線にニュアンスを乗せるための練習が必要で、相当な努力が求められます。」と、更なる理解を深めました。絵を描くことがピアノやバイオリン、スポーツと同じように練習が重要であるという点にも触れ、アートのスキルは一朝一夕に身につくものではないと誓ったことが印象的です。
今回の体験は、アニメ業界への理解を深めるための一環として行われており、これまでも声優などメディア関係者たちが参加してきた企画です。特に大臣の執務室という特別な環境での体験は、アニメ業界の課題や未来について思考を促す重要な活動だったと考えられます。
また、NAFCAでは、2024年11月には「アニメータースキル検定」の第2回が開催される予定です。この検定では原画トレスや中割りの技術を測り、クリエイターのスキル向上を目指します。受検申し込みの締め切りは5月12日で、幅広い参加者を募集中です。公式サイトでは詳細情報も公開されています。
日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)について
NAFCAは2023年4月に設立されたアニメ業界団体であり、アニメプロデューサーや監督、声優、アニメーターが在籍しています。彼らは「アニメに未来があることを信じたい」というスローガンのもと、業界の課題へ挑戦し続けています。公式サイトでは最新情報や活動内容が随時発信されていますので、ぜひご覧ください。
このような活動を通じて、アニメ業界の発展に寄与していくNAFCAの今後の動きに注目が集まります。アニメ制作だけでなく、クールジャパン戦略に関与する城内実大臣の今後の活動にも期待が寄せられています。