新国立劇場の新作オペラ『ウィリアム・テル』の舞台裏
新国立劇場では、2024年11月に初演を控える新制作オペラ『ウィリアム・テル』に関する特別映像、「オペラができるまで~『ウィリアム・テル』の軌跡~」が公開されました。この映像は、ロッシーニの名作オペラの魅力だけでなく、その制作の舞台裏に迫る貴重なドキュメンタリーです。
オペラ制作の裏側
特別映像では、オペラの開幕40日前からカメラが入り、音楽、演出、歌手、舞台美術、衣裳など、多様な要素の創作過程を詳しく記録しています。特に、オペラを支えるプロフェッショナルたちの仕事ぶりや、彼らの情熱、こだわりが細部にわたる様子が描かれています。これによって、観客たちはオペラが単なる音楽の演奏にとどまらず、一つの総合芸術であることを理解することができるでしょう。
映像を通じて、制作に関わる全ての人々の努力が客席からの拍手に変わる瞬間を感じ取ることができます。舞台完成までの苦労や情熱、そしてその成果である開幕の瞬間は、視聴者に感動をもたらすことでしょう。
動画の視聴方法
今回公開された特別映像は、新国立劇場公式YouTubeチャンネルで視聴可能です。日本語バージョンと英語バージョンの2種類があり、それぞれ異なる視点から舞台裏を見ることができます。大体15分のこの映像は、オペラに興味がある方には必見の内容です。
さらに、新国立劇場のオペラ『ウィリアム・テル』は、現在欧州の舞台芸術配信プラットフォーム「OperaVision」にて期間限定で無料公開中です。この機会に、ロッシーニの傑作を世界中どこでも楽しむことができます。配信は2025年9月21日までの予定です。
上演に関する詳細情報
2024年11月に行われるオペラ『ウィリアム・テル』は、指揮に大野和士、演出・美術・衣裳はヤニス・コッコスが担当。アーティスティック・コラボレーターにはアンヌ・ブランカール、照明にはヴィニチオ・ケリ、映像にはエリック・デュラント、振付にはナタリー・ヴァン・パリスが名を連ねています。
主なキャスト
- - ギヨーム・テル: ゲジム・ミシュケタ
- - アルノルド・メルクタール: ルネ・バルベラ
- - ヴァルテル・フュルスト: 須藤慎吾
- - メルクタール: 田中大揮
- - ジェミ: 安井陽子
- - ジェスレル: 妻屋秀和
- - ロドルフ: 村上敏明
- - リュオディ: 山本康寛
- - ルートルド: 成田博之
- - マティルド: オルガ・ペレチャッコ
- - エドヴィージュ: 齊藤純子
このように豪華キャストによる『ウィリアム・テル』がどう作品として蘇るのか、ぜひ期待していてください。
■ 合唱指揮: 冨平恭平
■ 合唱: 新国立劇場合唱団
■ 管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団
映像制作は毎日映画社が手がけています。新国立劇場の革新的な取り組みを、今後も楽しみにしましょう!