『オテサーネク』無料公開
2025-02-12 18:33:18

奇才ヤン・シュヴァンクマイエル監督のダークファンタジー『オテサーネク』が無料公開へ

ヤン・シュヴァンクマイエルの異色作品『オテサーネク』が無料公開



2024年2月14日(金)の21時より、奇才ヤン・シュヴァンクマイエル監督が手掛けたダークファンタジー映画『オテサーネク』が、YouTubeで2週間の期間限定で無料公開される。 かつての名作『アリス』や『ファウスト』で知られるシュヴァンクマイエル監督の最新作は、チェコの伝説的な民話を基にした、独自の視点が楽しめる内容となっている。また、この作品は、Amazonプライム会員向けの「シネフィルWOWOW プラス」公式YouTubeチャンネルにて配信予定であり、視聴する絶好のチャンスだ。

『オテサーネク』の魅力とは?


『オテサーネク』は、奇妙な切り株の子供“オチーク”をめぐって繰り広げられる異色のドラマである。物語は子供に恵まれない夫婦が、偶然見つけた切り株が子供の形に見えるところから始まる。子供のように愛情を注がれる中、オチークは莫大な食欲を持ち、やがて巨大化し暴走を始める。
この作品の特徴は、実写とアニメーションが融合した独特のビジュアルスタイルで、観る者を夢と現実の世界に誘い込む。とはいえ、シュヴァンクマイエルの作品らしく、ただのファンタジーではなく、観客に深い問いを投げかける部分が随所に見られる。物語が進むにつれて、両親の苦悩や少女の存在など、様々な視点が明らかになり、次第に物語はハードボイルドな展開に進んでいく。

YouTube配信記念の特別コンテンツ


また、YouTubeでの無料公開を記念して、オテサーネクのBlu-rayに封入されているブックレットから、チェコ語の翻訳家・木村有子氏による解説エッセイがnoteで無料公開される。エッセイには、古き民話との関連性や、監督自身が抱える体験についても触れられており、視聴者にとって貴重な読み物となるだろう。これにより、作品をより深く理解する手助けとなる。

ポッドキャストでの考察も要チェック


さらに、公式Podcast「ナナメから!シネマ解剖班」では、映画『オテサーネク』の人気な理由について深掘りし、作品の中の「?」なシーンを取り上げたエピソードも配信されている。観る前に聞いておくと、作品をより一層楽しむことができるだろう。

あらすじ


作品は、子供ができない夫婦が偶然に見つけた切り株を我が子と信じ、育てていくところから始まる。この切り株が「オチーク」と名付けられ、やがて巨大化し、彼らの生活を脅かす存在に成長していく。この不可思議な状況の中で、夫婦はオチークの食欲と暴走にどう立ち向かうのだろうか。
また、物語にはオチークを監視する不思議な少女が関与しており、物語全体に複雑な人間関係が描かれている。最後に観客が目にする光景とは、一体何が待ち受けているのか。

最後に


この『オテサーネク』は映像表現に革新をもたらした作品として、世界中の映画祭でも高く評価されている。独特の世界観を持つシュヴァンクマイエル監督の作品を、ぜひこの機会に体験してほしい。


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