徳島のイーネットATM、地元の方言で新たな音声案内を展開
2023年3月3日より、徳島県内のファミリーマートやハローズに設置されたイーネットATMでは、ご当地の方言による音声案内がスタートしました。これは、株式会社イーネットが阿波銀行との共同プロジェクトとして進めた取り組みです。この新しい試みがどのように地域の皆さんと観光客に歓迎されているのか、詳しく見ていきましょう。
ご当地言葉音声案内の詳細
ご当地言葉は、徳島大学の村上敬一教授の監修のもと、阿波銀行の行員が実際に音声を担当しました。ATMの音声案内は、利用者の地域に合わせ、三つのエリアに分けてそれぞれの方言が用いられています。具体的には、以下のような挨拶の言葉が使われています。
エリアの分け方
- いらっしゃいませ:よーきたなー
- ありがとうございました:また、きてよ
- いらっしゃいませ:こんにちは
- ありがとうございました:また、きてよ
- いらっしゃいませ:よーきてくれたなー
- ありがとうございました:また、きーよー
このように、地域ごとに異なる温かみのある挨拶が、新たなATMの利用体験を提供しています。地域のお客様や観光客にも親しみやすく、心のこもった挨拶が耳に届くことでしょう。
徳島県のATM設置状況
現在、徳島県内にはイーネットATMが64台設置されています。ファミリーマートが58台を占め、ハローズ4台、MEGAドン・キホーテ徳島店に1台、徳島健生病院売店にも1台あります。この数は2025年1月末現在のものであり、地域に密着したサービスが展開されています。
全国展開の歴史
イーネットATMの地域方言対応は2012年から始まり、今回の徳島県で19府県目の導入となります。すでに沖縄県や宮崎県、高知県など、全国各地で方言ATMが展開されており、地元文化を活かしたサービスが響いています。この取り組みは、地方の魅力を再認識させるきっかけにもなりそうです。
地域の魅力を発信
また、イーネットATMでは上部に設置されたデジタルサイネージを通じて、地域の名所の写真と共に、方言の挨拶を紹介する動画も放映しています。こちらも非常に印象的で、15秒間の映像が約5分に1回流れることで、多くの人々に徳島の魅力を伝えています。音声案内が地域の人々に親しまれると同時に、訪れる観光客にも特別な体験を提供しています。
まとめ
徳島のイーネットATMは、ただの現金引き出しの場を越え、地域の絆を深める役割を果たす新しいサービスの形を実現しています。地元の方言での音声案内は、使う人たちに安心感や親しみを与えるだけでなく、地域文化の見える化にもつながります。今後もこの取り組みが各地で広がりを見せることを期待したいですね。私たちの身近にあるこうしたサービスが、地域を愛する心を育んでいくのです。こうした方言ATMの導入によって、徳島のみならず、全国各地で地域文化がさらに華やかに、かつ身近な存在になることでしょう。