発掘映画企画
2026-03-06 18:46:55

国立映画アーカイブで開催される発掘映画企画『発掘された映画たち2026』とは

国立映画アーカイブが、2026年4月7日から5月10日までの期間で上映企画『発掘された映画たち2026』を開催します。このイベントは、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスとの共同プロジェクトで、12回目を迎えることになります。本企画では、日本フィルムの名作や再評価が待たれている映画人たちの隠れた傑作など、新たに発掘され復元された作品が39本、28本のプログラムにわたって上映されます。

会期中は映画の専門家や当館の研究員による解説もあり、さらには弁士や伴奏付きの上映が行われる予定です。これにより、来場者は映画収集や保存、復元活動の成果を直接体験できます。また、現像所が長年培ってきたフィルム修復技術と最新のデジタル技術が合わさることで、視聴覚遺産の保存の重要性も改めて問いかけられる機会となることでしょう。

本特集の見どころ


この上映企画では、日本映画史上の名作や知られざる秀作が多数ラインナップされています。中でも注目は、発掘されたアニメーション映画です。大藤信郎の千代紙漫画や荒井和五郎の影絵アニメーション、さらには『なまくら刀』の新最長版や『おとぎ噺 おんぶおばけ』のデジタル復元版が初めて披露されます。

吉村公三郎監督による『暖流』(1939)は貴重な戦前公開版が上映されるほか、炙り出されるような辻吉郎の代表作『沓掛時次郎』(1929)もお見逃しなく。これらは残存作品数が少ないため、評価が不十分とされる名作です。

また、石田民三と白井戦太郎の知られざる作品も紹介されています。『鬪ふ男』や『男子有情』、そして白井戦太郎の遺作『恩讐を越えて』[龍の岬 改題](1945)も上映され、いずれも目にする機会が少ない本作の貴重な体験となるでしょう。さらに小津安二郎の『父ありき』(1942)は、デジタル復元により最長版が館内で初めて公開されます。

フィルムの魅力


また、フィルム特有の豊かな表現も見逃せません。銀残しプリントによる『226』(1989)や『この世の外へ クラブ進駐軍』(2004)は、当時の現像技術を活かし、作品の奥行きが引き立てられています。特に『226』は二・二六事件の緊迫感をより際立たせています。

珍しい作品たち


この他にも東横京都による『花嫁と乱入者』(1949)や実験映画作品集も登場します。1970年代から実験的な映像制作を行ってきた監督たちの真髄を感じられる内容です。

開催概要


『発掘された映画たち2026』の詳細は、公式サイト(https://www.nfaj.go.jp/film-program/hakkutsu202604/)で確認できます。

  • - 会期: 2026年4月7日(火)から5月10日(日)まで。月曜は休館です。
  • - 会場: 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
  • - 主催: 国立映画アーカイブ、IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
  • - 入館料金: 一般1300円、学生(高校・大学)、65歳以上1100円、小中学生900円、障害者800円(付添者1名まで)

映画史における貴重な作品に触れられるこの特集を、ぜひ楽しんでみてください。


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