映画『木の上の軍隊』Blu-ray&DVDの発売決定
実話を基にした感動のストーリーが展開される映画『木の上の軍隊』が、2026年3月4日(水)にBlu-rayとDVDとして発売されることが発表された。この作品は、作家・井上ひさしの原案を元に、沖縄県伊江島での実際の出来事を描いている。
物語の背景
1945年、沖縄戦が激しさを増す中で、日本兵の山下一雄(役:堤真一)と安慶名セイジュン(役:山田裕貴)は、命からがら木の上に隠れ、戦争の激しい渦中でも生き延びることを決意する。二人は本土から派遣された厳格な少尉と、沖縄出身の新兵という対照的なキャラクターであり、その環境における彼らの葛藤と成長が鮮明に描かれている。
W主演の堤真一と山田裕貴
本作の目玉は、堤真一と山田裕貴のW主演である。堤はこれまでも数多くの作品で国内外から高く評価されてきた名優で、今回はその確かな演技力を生かして厳格な日本兵を演じる。一方、山田裕貴は沖縄出身の若手俳優であり、新兵役を通じてその存在感を強く印象づけている。二人は初めての共演ながら、互いの演技を引き立て合い、緊迫した状況における人間らしさや可笑しみを繊細に表現している。
監督・脚本は平一紘
監督と脚本を手掛けるのは、沖縄出身の若き監督・平一紘であり、彼の代表作『ミラクルシティコザ』の成功を受けて本作への期待も高まっている。全編が沖縄でロケされ、実際に伊江島に生い茂るガジュマルの木の上で撮影されたことで、リアルな臨場感が醸し出されている。また、主題歌は伊江島出身のシンガーソングライターAnlyによる「ニヌファブシ」だ。
特別情報と商品詳細
映画のBlu-rayは6600円(税込)、DVDは4400円(税込)で販売され、特典として初回封入特典のステッカーが付く予定だ。映像特典の内容や音声特典については未定とのこと。
終戦から80年、心に刻まれる物語
『木の上の軍隊』はただの戦争映画ではなく、熾烈な地上戦の中で人間がどれほどの苦悩と希望を抱えるのかを描いた作品である。太平洋戦争の末期、孤独な戦争を生き延びる二人の兵士の物語は、戦争の悲惨さだけでなく、希望と絆の強さを私たちに教えてくれる。観る者全ての心に深く残るこの作品を、ぜひ手に取ってみていただきたい。