群像新人文学賞受賞作
2025-05-07 11:39:00

第68回群像新人文学賞、綾木朱美と駒田隼也の2作が受賞

第68回群像新人文学賞結果発表



2023年5月7日、豊かな文芸を誇る雑誌『群像』の第68回新人文学賞が発表されました。今回の受賞者は、神奈川県出身の29歳・綾木朱美さんによる「アザミ」と、京都府出身の30歳・駒田隼也さんの「鳥の夢の場合」という2作です。選考委員を務めたのは、朝吹真理子氏、島田雅彦氏、藤野可織氏、古川日出男氏、町田康氏といった著名な作家たちです。

受賞作品の紹介



「アザミ」著者:綾木朱美


綾木朱美さんは1995年に神奈川県で生まれ、東京大学大学院修士課程を修了した経歴を持つ会社員です。彼女の作品「アザミ」は、新聞の校閲やニュースサイトのコメント欄に没頭する日常を描きつつ、現代社会における孤独や不安を反映しています。特にアザミの日常の中に浮かび上がる、スマホで炎上するアイドル「ミカエル楓」の姿は、現在のデジタル文化を強く表現しています。賞金としては25万円が授与され、受賞の喜びを語る綾木さんの今後の活動にも期待が高まります。

綾木朱美

「鳥の夢の場合」著者:駒田隼也


駒田隼也さんは1995年に京都府で生まれ、京都造形芸術大学を卒業した書店員です。彼の作品「鳥の夢の場合」は、登場人物が自らの死を望むという衝撃的なプロットから始まります。本作は、レンズを通して夢と現実、過去と現在を行き来しながら、主人公の内面を深く掘り下げていく旅となっています。特に「蓮見が初瀬に頼む台詞」である「おれ、死んでもうた。やから殺してくれへん?」という言葉は、多くの読者に衝撃を与えることでしょう。こちらも授与された25万円の賞金と共に、駒田さんのさらなる創作活動への後押しとなるでしょう。

駒田隼也

群像新人文学賞の歴史



『群像』は1946年に創刊された、日本文学界の重要な一冊です。この雑誌は、数々の著名な作家を輩出してきました。過去には、村上春樹や高橋源一郎、島本理生などが名を連ね、その影響力は今も変わりません。今回の受賞作も、これまでの受賞作品と同様に、文芸の未来を切り拓く作品として期待されています。

今後の展望



第69回群像新人文学賞の原稿募集も始まっています。文学を愛する人々には、新たなる一歩を踏み出すチャンスです。受賞した2人の作家に続く新たな才能たちが、今後どのような物語を紡いでいくのか、とても楽しみです。

詳細については、各関連サイトをご覧ください。

文学の新たな春、皆さんもこの波に乗るべきです!


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