小日向まるこの快挙
日本のマンガ界に新たな光をもたらした小日向まるこ氏の作品『あかり』。この作品が、フランスの著名なマンガ賞「ACBDアジア賞」を受賞したことが、現地時間2026年7月9日、パリで開催されたJapan Expoで発表されました。『あかり』は、妻を亡くしたステンドグラス作家・篝(かがり)と、彼のもとに生き別れた孫のあかりが訪れる物語です。彼らがステンドグラスを通じて心の交流を深めていく様子が、じんわりと心を打つヒューマンドラマとして描かれています。
フランスでの受賞
『あかり』のフランス語版は、バンド・デシネ批評家とジャーナリスト協会(ACBD)によって選ばれたアジア作品の中で最も優れたものに贈られる「ACBDアジア賞」を受賞しました。選考では、作中の描写に対する評価が非常に高く、特にモノクロの線画によって表現されたガラスの透明感や光と影の美しさが称賛されました。また、篝の祖父としての存在へのオマージュが感情豊かに描かれている点も評価されました。
国際的な評価の拡大
加えて、『あかり』はフランスのコミックフェスティバル「ケ・デ・ビュル祭」においても「ウエスト・フランス賞」にノミネートされています。この賞は、ウエスト・フランス紙の読者が選ぶもので、同作品が「いま読むべき25冊」の1つに挙げられています。また、英語版は北米の「2026 American Manga Awards」にて「最優秀読み切り作品」部門にノミネートされており、この二つの賞における受賞が期待されています。
小日向まるこのプロフィール
小日向まるこ氏は1994年生まれ。武蔵野美術大学に在学中に漫画家デビューを果たし、2015年から本格的にプロとして活動を開始しました。彼女の作品『あかり』は、2018年に他界した祖父へのオマージュとして制作され、家族のつながりを深く掘り下げたストーリーが特徴です。2026年6月からは『月刊コミックビーム』にて新連載『わたしはおばけ』を開始し、さらなる注目が集まっています。
MINTプロジェクトについて
『あかり』の成功は、文化庁の補助金によって設立された「クリエイター支援基金」を基に運営されるManga International Network Team(MINT)によって支えられています。このプロジェクトは、日本のマンガ家や編集者が国際的な舞台で活躍できるよう支援し、作品の多様性を広く発信することを目的としています。日本マンガの国際的な認知を高めるためには、今後も多くのクリエイターが成長し、海外との交流を深めていくことが求められています。
小日向まるこ氏の更なる活躍が、今後の日本のマンガ界においてどのような影響をもたらすのか、ますます目が離せません。