早見和真が語る『ラストインタビュー』の全貌―藤島ジュリー景子の真実

早見和真が描く藤島ジュリー景子の真実

新潮社から、元ジャニーズ事務所代表取締役社長、藤島ジュリー景子のインタビューを集約した書籍『ラストインタビュー藤島ジュリー景子との47時間』が、2025年7月18日（金）に全国一斉発売されることが決定した。この作品は小説家の早見和真氏が、藤島氏に対して行った約47時間に及ぶロングインタビューを基にしたもので、旧ジャニーズ事務所の内部や、藤島氏の人生に密着した内容が期待される。

元ジャニーズ事務所のトップとして、藤島氏は数多くのアイドルを育て上げてきた。しかし、彼女は最近、旧ジャニーズ事務所の性加害問題により厳しい批判に直面した。この本では、その背景や、彼女自身の思いを深掘りすることを目的としている。内容は、藤島氏と早見氏が交わした対話を通じて語られる。

早見氏といえば、2025年本屋大賞第2位を獲得した『アルプス席の母』や、人気作『イノセント・デイズ』など多彩なジャンルを手掛ける小説家である。藤島氏を題材にしたこの作品もまた、彼の新たな挑戦として注目を集めている。

書籍の内容は、藤島氏の人生史と、彼女が関わった多くのタレント、特に「嵐」や「TOKIO」といったグループとの関係についても触れられている。さらに、藤島氏が直面したこれらの出来事や、彼女の心の奥にある感情を明らかにすることで、読者に深い理解を提供することを目指している。

途切れない心の声

著者の早見和真氏は、藤島氏とのインタビューについて「彼女の言葉には恐怖心も伴ったが、等身大の彼女を伝えることができた」とコメントしている。著者は、彼女の半生や家族にまつわる話だけでなく、ジャニーズ事務所内部での出来事や問題についても掘り下げ、ファンや読者が興味を持つ新たな視点を提供することに尽力した。

また、書籍には藤島氏の手紙や、彼女とのファーストコンタクトから現在までの思いが序章として盛り込まれており、トピックが多様だ。目次には、人生の節目や家族、事務所内の派閥問題、さらには性加害への認識についての質問が並ぶ。

洗練された構成

本書は計368ページで、価格は1,980円（税込）という設定である。読者は著者の最後の思いも込められた「終章」を通じて、藤島氏が感じたことや未来への希望を感じ取ることができるだろう。

書籍の冒頭となる約50ページは、新潮社の公式サイト内で先行公開されており、興味を持った読者はぜひチェックしてほしい。公式サイトでは、書籍の詳細や購入情報も確認できる。

藤島ジュリー景子がどのように自身の過去と向き合い、今を生きているのかが描写される本書は、ファンのみならず広く一般の読者にも響く一冊となることは間違いない。