TASCAM Hi-Res Editor V1.10の登場
音楽制作やオーディオ編集の分野で確固たる地位を築いているTASCAMが、無償で利用できるDSD/PCM編集ソフト『TASCAM Hi-Res Editor』の新バージョンV1.10を公開しました。これにより、音楽制作に携わるプロフェッショナルやアマチュアのクリエイターにさらなる利便性を提供します。
新機能の追加とは?
新しいバージョンでは、特に注目すべき機能が追加されました。これまでモノラル音声ファイルをステレオファイルとして利用するには、別途変換作業が必要でしたが、V1.10ではこの作業が一気に簡略化されました。具体的には、2つのモノラルファイルを組み合わせて1つのステレオファイルを生成する「ポリファイルとしての変換」が新たに可能になりました。また、その逆の操作、すなわちステレオファイルを2つのモノラルファイルに分割する機能も搭載されています。
この機能によって、さまざまな音源をより柔軟に扱うことができるようになり、多くの制作現場で重宝されることでしょう。
高い互換性とスムーズなインストール
また、今回のアップデートでは最新のオペレーティングシステムへの対応も強化されています。特に、Appleシリコン搭載のMacに対してもサポートを開始し、これによりMacユーザーもスムーズに利用できる環境が整いました。さらに、Appleによるノータリゼーションにより、インストールも簡単に行えるよう改善されました。
機能豊富なユーザー体験
『TASCAM Hi-Res Editor』は、DSDファイルをPCMオーディオに変換せずに再生やエクスポートが可能で、DSD/PCMハイレゾファイルの直編集も行えます。対応するサンプリング周波数は2.8MHzから11.2MHzの範囲を網羅し、PCMは最大384kHzまで対応。これにより、非常に高解像度の音源を扱うことができます。
編集機能は非常に多彩で、波形表示による視覚的な確認もでき、イン/アウトポイントで設定した区間のエクスポートも自由自在。さらに、書き出し時にはショートフェードを追加することが可能となっています。
まとめ
TASCAMは、確かな音質と高い耐久性を誇る機器を多くの音楽シーンで提供してきました。『TASCAM Hi-Res Editor』は、その一環として、プロフェッショナルな音響編集環境を提供し続けています。無償でダウンロード可能な編集ソフトウェアは、今後ますます多くのクリエイターに利用されることでしょう。
詳しくは、TASCAMの公式ウェブサイトからソフトウェアをダウンロードして、新機能を体感してみてください。音楽制作の新たな可能性が広がること間違いなしです。