アガサ・クリスティーの食卓を探る新刊
アガサ・クリスティーの物語に触れながら、その背景にあるイギリスの食文化魅力が凝縮された新しい書籍、『イギリスのお菓子と街めぐり アガサ・クリスティーの食卓』が2025年5月19日に発売されます。本書は、クリスティーゆかりの地を巡る旅に出かけ、各地の特色あるお菓子や料理を紹介しています。
著者の北野佐久子さんが、自身の目で見て、味わった体験を元に編集されたこの書籍には、イギリス南部のデヴォンやロンドンなどの名所が登場し、それぞれの街の風土を感じることができます。特に、クリスティーの名作『そして誰もいなくなった』の舞台となったホテルでのアフタヌーン・ティーや、名探偵ポアロが愛した苺クリーム、ミス・マープルが堪能した英国式朝食など、作中に登場する料理の数々が美しい写真とともに楽しめます。
各地のグルメを紹介
本書は、そもそもアガサ・クリスティーの作品の中で重要な位置を占める食のシーンに焦点を当て、各地のグルメを紹介。以下にいくつかの目玉スポットを紹介します:
- - バー・アイランドのアフタヌーン・ティー:ここでは、伝統的なイギリス紅茶と共に、ケーキやサンドイッチが楽しめます。
- - ムアランド・ホテルの英国式朝食:朝食文化が根付いた英国ならではのボリュームあるメニューを体験できます。
- - コッキントン村のクリーム・ティー:軽食として人気のスコーンにクリームとジャムを添えた一品。
- - グリーンウェイで味わうチーズスコーン:アガサ・クリスティーの邸宅にて、贅沢なスコーンを味わうことができます。
また、名探偵ポアロが乗った蒸気機関車の旅や、英国の人気料理コーニッシュ・パスティの紹介、地元のアイスクリームやロブスター・ティーなど、各地域の特産品を通じて、読者は物語と共にイギリス文化をより深く楽しむことができます。
著者のユニークな経歴
北野佐久子さんは、東京都出身で立教大学英米文学科を卒業後、児童文学の分野で数々の業績を残しています。イギリス文化に精通しており、日本人初の英国ハーブソサエティー会員。イギリスで4年間暮らした経験も持つ彼女は、郷土料理やお菓子を通じて、イギリス文化を日本に紹介する講座を長年にわたって担当しています。
本書は224ページにわたり、貴重な写真やレシピを多数収録。また、価格は本体2,000円(税別)。現地訪問の魅力を伝えながら、美味しい品々とクリスティーの作品とが、どのように絡み合っているかを感じることができる一冊に仕上がっています。
書籍情報
書籍名:『イギリスのお菓子と街めぐり アガサ・クリスティーの食卓』
著者:北野佐久子
発売日:2025年5月19日
価格:2,000円(税別)
ISBN:978-4-576-25037-3
本書によって、アガサ・クリスティーの作品世界に一歩踏み込む旅が楽しめるに違いありません。食や文化を通じて、彼女の魅力に再発見してみてはいかがでしょうか。