AIアバターの新境地、エクサウィザーズが発表
東京都港区に拠点を置く株式会社エクサウィザーズが、有名人の肖像や音声を利用したAIアバターのサービスを開発した。この革新的な取り組みは、営業ロールプレイング、ネットやリアル施設での案内など、さまざまなシーンで活用されることを目指している。
有名人を身近にする新たな技術
エクサウィザーズは、新潟県新潟市に位置する株式会社新潟日報生成AI研究所に、AIロールプレイングサービスをOEM提供している。2025年6月から正式にサービスを開始し、エクサウィザーズのAI技術が有名人のリアルタイムな再現を可能にする。J1サッカーチームの「アルビレックス新潟」や、地元アイドルグループ「Negicco」のメンバーが、実際にその肖像と音声を提供している。
技術的なハードルを乗り越える
かつてこの手の取り組みは、肖像権や音声権にまつわる法律的課題や技術的な再現性の問題に直面していた。しかし、生成AIの進化により、本物に限りなく近い見た目や音声が再現できるようになり、シナリオに基づくやり取りも非常に精密にコントロールできる。これにより、有名人自身もこのプロジェクトに対する理解と承諾が得やすくなってきた。
具体的な機能と活用事例
新潟日報生成AIロープレでは、営業や窓口対応のシミュレーションが可能で、利用者が選択した年齢や性別のAIアバターと対話することができる。具体的に、以下の有名人がアバターとして登場する:
- - アルビレックス新潟:早川史哉選手、野澤洋輔元選手
- - Negicco:Nao☆さん、Meguさん、Kaedeさん
このサービスを通じて、実際の営業シーンでのロールプレイを模擬することが可能になる。利用者は、エクサウィザーズが提供するAIアバターを通じて、商談における対策やスキルを究めることができる。
地域密着型AIサービスの展望
エクサウィザーズは、AIアバターを新潟にゆかりのある有名人で構成することで、地域と親しまれるサービスの提供を目指している。これにより、営業ロールプレイングだけでなく、街中の案内端末や観光地でのガイドとしての活用も期待されたいる。さらに、インターネット上での情報提供など、新たなビジネスチャンスを提供することも視野に入れている。
有名人への新たなビジネス接点
このサービスは、有名人にとってもファンとの新しい接点を提供する可能性を秘めている。個別のニーズに応じて、多様なシーンで対応することができ、これまでにない形でのファン接触が実現可能である。エクサウィザーズは、有名人のAIアバターを多岐にわたるシーンで適切に運用するために、さらなる研究開発を進めている。
終わりに
AIを中心とした新たなデジタルサービスの展開によって、エクサウィザーズは産業革新をもたらし、社会的課題の解決へとつなげることを目指している。また、著作権や肖像権の保護に関しても、有名人との合意を得やすいスキームを整備し、利用者も安心してこのサービスを使用できる環境を整えていく考えだ。これからの展開にも注目です。