バロン吉元先生の偉業をこの世に残したい──。その思いから、エ☆ミリー吉元さんは新たな作品「マンガ原稿のある暮らし」を始めることになりました。この連載は、彼女の父であるバロン吉元先生の約3万枚に及ぶマンガ原稿を未来に引き継ぐための過程を描いたもので、WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて公開されています。
エ☆ミリーさんはこの連載を通じて、様々な専門家に話を聞きながら原稿の保存方法やその重要性を探求しています。バロン先生は1959年にデビュー以来、65年以上にもわたり活動を続け、数々の名作を生み出してきました。エ☆ミリーさん自身も、多才なアーティストで、父のマネージャーや編集者としても活躍しています。
第一話は、倉庫の中で発見された膨大な原稿から始まります。この様子は、バロン吉元老師の63年にわたる画業の歴史を物語っていて、彼女が感じるマンガの深さや、家族としての愛情が詰まっています。エ☆ミリーさんが取材を進める中で、彼女自身の人生や思い出も交錯しながら、原稿保存の重要性やマンガ文化への熱い思いを読み手に届けます。
本連載は、単にマンガ原稿の話だけでなく、エ☆ミリーさんの視点を通じて、家族や文化、創作活動の継承についてのメッセージも強く訴えていくものとなっています。読者は、クラシックなマンガアートやエピソードの中から、新しい発見や感動を味わい、また家族との絆やその想いの大切さを再確認できることでしょう。
バロン吉元先生は、1970年代から80年代にかけて『柔侠伝シリーズ』などの作品で多くの読者を魅了しました。バロン先生は1980年に単身渡米し、その後はマーベルコミックでも執筆し、帰国後は絵画活動を始めました。2024年には新しい連載『あゝ、荒野』(原作:寺山修司)もスタート予定で、今もなお精力的な活動を続けています。
この連載を通じて、エ☆ミリーさんは父の業績を後世に伝えるための使命を背負い、様々な人々との交流を楽しむ様子が描かれます。今後の話の展開にも期待が寄せられ、多くの読者に愛される作品になることが予想されます。ぜひ、マンガと家族の物語「マンガ原稿のある暮らし」をお楽しみください。