親子で楽しむ和ごはんの魅力
11月15日、株式会社世界文化社から新刊『親子でつくるやさしい和ごはん』が発売されます。この本の著者、野永喜三夫さんは、「和食は科学!」という信条のもと、親子で楽しむための本格和食のレシピを提供します。
クッキング保育が注目されています
現在、子どもたちが料理を通じて食への興味を高める「クッキング保育」が大きな注目を集めています。本物の食材や調理器具を使って料理を体験することで、小さな子どもたちは食への理解を深めています。
本書では、野永さんが伝える和食の魅力を通じて、親子の絆を深めるための料理レシピを紹介しています。選び抜かれた材料とこだわりの調理器具により、家庭での料理がより楽しい体験になるでしょう。
和食は「おいしさの科学」
著者の野永さんは、親子三代にわたり宮内庁に出入りを許された老舗「日本橋ゆかり」の若主人です。従来の和食料理本では触れられていないおいしさの「なぜ?」を詳しく解説します。これにより、子どもたちは「五感」を駆使して、料理の味を見極める大切さを学びます。
例えば、カレーライスやマーボー豆腐、ハンバーグといった料理も、隠し味に「だし」を使用することで、これらを立派な和食に変えています。「和ごはん」というジャンルは家族で楽しむ日常の料理として再定義されており、これからおうちごはんがより楽しくなること間違いなしです。
子どもたちへ伝えたい「おいしさの理由」
料理に興味を持つ子どもたちに本書がまず伝えたいのは、「おいしさの理由」が存在するということです。「料理」は「理」を「料る」と書くように、料理を通じて「おいしい」を理解することは科学的なアプローチでもあります。この本の中では、料理の過程で使われる「五感」に基づいた方法で「おいしさ」を探求することが提案されています。
この「五感マーク」が現れた時、親子で一度立ち止まり、自分の感覚を頼りに「おいしい」を判断することが求められます。これは、料理をする楽しさをより引き立てるでしょう。
野永喜三夫のプロフィール
野永喜三夫さんは、老舗である「日本橋ゆかり」の三代目若主人で、京都の「菊乃井」で修業後に数々の賞を受賞。代表的な活動として、2002年の「料理の鉄人 JAPAN CUP」での総合優勝があり、ニューヨーク・タイムズにも登場するなど、国内外で幅広く活動しています。最近では、YouTubeやテレビでも活躍し、伝統を守りながら新しい和食を発信しています。
あなたの料理体験を豊かにする一冊
この素晴らしい本は、和食の奥深さを親子で楽しむきっかけを提供します。日々の料理が楽しく、またおいしいものに満ちたものになるために、是非とも手に取ってみてください。最近のイラストやレシピも多数掲載されており、食品科学を学ぶ入門書にも最適です。これ一冊で、親子の食育活動がさらに充実したものになることでしょう。