音楽詩「火垂るの墓」
2025-10-24 11:09:32

音楽詩『火垂るの墓』が映し出す平和のメッセージ、2025年東京公演

音楽詩『火垂るの墓』が語る深い平和のメッセージ



2025年11月8日、東京文化会館大ホールにて、音楽詩『火垂るの墓』の公演が行われる。この作品は、作家の野坂昭如が自身の戦争体験を基に書いたもので、14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が終戦前後の混乱の中で生き抜こうとする姿を描いている。彼らのストーリーは、戦火によって親を失った幼い兄妹の必死なサバイバルと、平和の尊さを問いかける内容となっている。

アニメ映画『火垂るの墓』は1988年にスタジオジブリによって制作され、その深い感動を呼び起こす内容から、今なお多くの人々に愛され続けている。映画は世界中で上映され、戦争の悲しさを伝えるメッセージとして高く評価されている。この度、2023年9月には、音楽の名手・間宮芳生によって作曲されたオーケストラ演奏と朗読を組み合わせた新たな音楽詩が実現し、多くのメディアに取り上げられた。

公演では、次代の声優たちに注目が集まっており、麻倉もも(節子役)や小林大紀(清太役)などが出演する。舞台上にはアニメの名シーンを映し出すスクリーンが設置され、パシフィックフィルハーモニア東京のオーケストラの演奏に合わせた朗読が行われる。また、日本を代表するソプラノ歌手・幸田浩子が参加し、劇中歌「埴生の宿」を横浜少年少女合唱団と共に歌い上げ、感動的なパフォーマンスが展開される。

麻倉ももは、次のように語っている。「このような大切な作品で節子を演じることができてとても嬉しく思っています。その重みを感じながら、節子たちの姿を通じて、今を生きる私たちが平和について考えるきっかけになれたらと思います。」彼女のコメントからも、作品に対する意義深さが伝わってくる。

音楽詩『火垂るの墓』は、単なる朗読劇ではなく、音楽、朗読、映像を融合させた新しい舞台芸術としての可能性を提示している。深秋のアートシーンにおいて、この公演は感動と共感を呼ぶ瞬間となることだろう。戦争の悲哀を越えて、平和の大切さを深く問いかけるこのイベントに、ぜひ足を運んでほしい。

公演概要


  • - 主催: RENAISSNCE CLASSICS
  • - 後援: 朝日新聞社
  • - 原作: 野坂昭如「火垂るの墓」(新潮文庫刊『アメリカひじき・火垂るの墓』所収)
  • - 開催日時: 2025年11月8日(土)18時30分開演(17時30分開場)
  • - 会場: 東京文化会館大ホール
  • - 作曲: 間宮芳生
  • - 編曲&指揮: 山下康介
  • - 演出・構成: 上海太郎
  • - 管弦楽: パシフィックフィルハーモニア東京
  • - 出演者:
- 麻倉もも(節子役)
- 小林大紀(清太役)
- 丸岡いずみ(母親や疎開先の叔母役)
- 幸田浩子(ソプラノ)
  • - 合唱: 横浜少年少女合唱団
  • - 公演オフィシャルサイト: こちら

この公演を通して、私たちは戦争を乗り越えた先にある平和への思いを再確認できることだろう。


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